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Gradal Individual® EyeFit:これまで以上に個性に合わせてカスタマイズできる ZEISS の累進レンズ - その舞台裏に迫ります

製品マネージャーの Manuela Dauner 氏に ZEISS の新しい累進レンズの開発について質問します。

Carl Zeiss Vision は、カスタム累進レンズの分野において、新たなアイデアを打ち出しました。Gradal Individual® EyeFit は、最も柔軟にカスタマイズできる ZEISS の累進レンズです。これらのメガネレンズは、全ての距離(遠・中・近距離)で優れた視野を、さらにオーダーメイドのように最適な装用感を提供します。このレンズが特別な理由はどこにあるのでしょうか。BETTER VISION は、ZEISS のその舞台裏に潜入し、製品マネージャーの Manuela Dauner 氏にインタビューを行いました。

Manuela Dauner

Manuela Dauner

BETTER VISION:  ZEISS の最新 Gradal Individual® EyeFit 累進レンズは、メガネレンズ開発において画期的なものです。従来の製品と比べて、より個性に合ったメガネレンズを作っている要素は何でしょうか。

 

Manuela Dauner: ZEISS で働く私たちにとって Gradal Individual® EyeFit の開発は、非常に重要な意味を持っていました。EyeFit技術を用いて、以前よりもさらに自然で快適な視野を、累進レンズを装用する方に提供することを目指しています。つまり、個々人それぞれの視覚距離や、その人の習慣に最適に合わせるということです。そのために、個々の視覚条件に合うように3つの異なる累進レンズデザインを開発しました。併せて大切な点として挙げたいのは、新しい累進レンズは眼の構造をしっかりと考慮しているだけではなく、より薄く美しくなり、さらに軽量化されている点です。加えて、累進レンズのカスタマイズが、以前よりもさらに柔軟に行えるようになりました。

 

BETTER VISION: 論理的に考えて、これらのメガネレンズの非常に素晴らしい点は、その新しい設計にあります。この設計を開発した経緯は、どのようなものだったのでしょうか?また開発者はどのようにして、それぞれの装用者が、累進レンズの設計にどんな理想を求めているかを、前もって知ることができたのでしょうか?

 

Manuela Dauner: 設計は、累進レンズ製造分野に長年携わってきた経験に基づいています。ZEISS に関して言うと、関わった年数は30 年以上となります。研究に加えて、当社のお客様自身の経験もまた重要です。社内においても、また外部でも広範囲に及ぶ装用者テストを実施し、大学や高等教育研究施設との協力を行いました。もちろん市場調査も活用しています。消費者のニーズを正確に把握するため、またメガネに関する消費者の経験を理解する目的で、エンドユーザーに対する調査を行っています。

 

メガネ装用者への当社調査によって、現代の日々の生活においては、老眼を含め近用視覚の重要性が増していることが明らかになりました。このため、特に近・中距離の累進レンズに焦点を当てました。最近では、以前にも増して多くのことを達成することが、累進レンズに求められています。スマートフォン画面から遠くの物へ素早く視線を移動させた後、また画面を見る、あるいは車のナビゲーションシステムから道路へ、これらは特に老眼に関連した課題の一例です。

フルオーダーメイドスーツのような累進レンズ

フルオーダーメイドスーツのような累進レンズ

BETTER VISION: Gradal Individual® EyeFit を開発する上で、「バランスタイプ」「中間重視タイプ」「近用重視タイプ」という、異なる 3つの要求プロファイルをどのように確立したのですか?

 

Manuela Dauner: 3つのプロファイルは、必要条件分析の結果です。長年にわたるカスタム累進レンズの当社経験に基づいた装用者テストのおかげで、それぞれ異なる必要条件を持つ 3つの視覚タイプを割り出すことができました。仮に、よく読書するが、メガネを掛け替えたくない、累進レンズで快適に読みたいという人を例に取るとします。こういった方の場合、出来る限り快適な近用視野が求められます。まさにこういったタイプの方のために、「近用重視タイプ」が開発されました。また、より行動的でスポーティなメガネ装用者、または主にコンピュータを使って仕事をするけれど、そのためだけにもう 一つメガネを持ちたくないという人のために、中間視野において今まで以上の快適さを提供する「中間重視タイプ」を開発しました。「バランスタイプ」は、総合的でバランスのとれた設計です。さらに全ての設計において、遠用視野では広域視覚をもつことが重要です。

累進レンズの設計を選ぶ際、できるだけ正確に、主にどのような状況でその累進レンズが使用されるのか、さらに装用者の仕事内容や趣味の活動を知ることが必要です。



余談;累進レンズには、どうして焦点外の領域があるのでしょうか?

 

累進レンズは、その特殊な製造過程に影響されます。レンズ表面を合わせる時、複数のタイプの光学レンズが一つになります。これらのレンズは下部に向かってより屈折するため、下方の境界部では不明瞭なエリアが発生します。これは、砂場で、ある場所から砂を取り除いたけれど、砂場内の他の場所に砂が積み上げられるという状況に似ています。このため累進レンズでは、こうしたエリアは視覚的に明瞭でなく、焦点が定まらないように見えます。メガネレンズ製造業者は、累進設計と同じく、そのエリアをどのように、どの場所に配置するかについて、それぞれ独自のデザイン哲学をもっています。一般的には、累進レンズが装用者に合わせてオーダーメイドで作られる度合いが高いほど、この不明瞭な視覚エリアは小さくなります。



BETTER VISION: 全てを考え合わせると、この成果はカールツァイスビジョンの開発チームの多大な努力によるものであることが分かります。EyeFit の開発にはどのくらいかかったのでしょうか?

 

Manuela Dauner: ZEISS ではレンズ設計について開発が継続的にずっと行われています。EyeFit は、何年もかかって開発した新技術の集大成であり、最終的にこの新しいメガネレンズに取り入れられています。

 

BETTER VISION: このタイプのメガネレンズや累進レンズ設計を、どのようにして実際に事前テストするのでしょうか?

 

全てのメガネレンズはカールツァイスビジョンで事前テストを行うのが決まりです。テストは我々にとって非常に重要であり、徹底的な装用者テストを実施します。例えばテストに参加する方たちは、個々人の必要条件に合わせて設計された異なる種類の累進レンズ設計を装用し、それぞれ視覚習慣や使用状況を考慮して比較します。さらに、参加者にはその装用体験についてレポートを作成していただきます。それを基に私たちのインタビューに答えていただきます。

 

BETTER VISION: EyeFit は全ての累進レンズ装用者に勧められるでしょうか?また、この技術はどのような装用者に最適と考えられますか?

 

Manuela Dauner: EyeFit は、遠・中・近用視覚において非常に優れており、一番に選ぶべきレンズです。視覚距離、メガネのかけ方や形状、視覚習慣など、装用者それぞれの視覚条件を考慮することによって、できる限り自然で素晴らしい視覚体験を作り出すことができます。従来型の累進レンズは、あらゆるメガネ装用者に合うように平均的な値に基づいています。しかしこのために、個々人の快適な視覚については、諦めることになります。例えば、オーダーメイドの最適な着心地と、出来合いのスーツを比較してください。ぴったりのサイズであることもありますが、ほとんどの場合そうではありません。

 

また、メガネレンズにおけるカスタマイズはレンズ設計段階の設定パラメーターと実際の個々人のパラメーターの際による光学性能の劣化を防ぐ目的があります。その結果として鮮明域が格段に広がり、同時に装用感がこれまで以上に向上します。

BETTER VISION: EyeFit 技術は、カスタマイズ累進レンズにおける開発段階の最終地点でしょうか、それとも将来的にさらなる開発の余地があるのでしょうか?

Manuela Dauner: 現在の製造過程に基づいて考えると、EyeFit が世界市場においても最高級の累進レンズ設計であることは疑う余地もありません。しかしより自然な視覚のために、さらなる最適化を行う可能性はまだあり、言うまでも無く ZEISS では常に研究を続けているのです。

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