毎年、4月25日に世界マラリヤデー、3月24日に世界結核デーが開催されます。世界保健機関(WHO)はこの2つの疾病に重点的に取り組み、可能な解決策を見いだしています。結核、マラリア、睡眠病を診断するために、光学顕微鏡は現在、アフリカでは欠かせない機材です。診断は容易であり、それゆえに顕微鏡は必要不可欠です。そうは言うものの、アプリケーションエラーや思わぬ障害で顕微鏡がダメージを受けることがあります。
では、遠く離れた熱帯雨林のなかにあるラボまで、どのようにして交換部品を無事に届けるのでしょうか。そもそも誰が現地で部品交換を行い、必要に応じてどうやって顕微鏡を修理するのでしょうか。というのも、ヨーロッパと違い、ここでは仕事、エンターテインメント、ヘルスケアの分野での最新機器利用はあまり進んでいないからです。ノートパソコンや医療機器の操作や修理でさえ、とてつもない難題なのです。
この問題を解決するために、ZEISSは国境なき医師団と120台をl超えるZEISS Primo Star iLED顕微鏡に関するサービス包括契約を締結しました。通常はZEISSのサービススタッフのみ保有できる修理マニュアル一式を現地の医師団チームに提供しています。さらに、ZEISSは製品保証の延長と交換部品の価格割引に合意しました。これらの特別な任務のために材料を手配、現地のサポートスタッフに助言、交換部品のスムーズな供給を手配できるように、ヨーロッパ物流センターの社員にも指導を行っています。このようにして熱帯雨林でも製品の修理が可能になり、ZEISSは世界中の人々の健康増進に大きく貢献しています。
Primo Star iLEDはLED蛍光励起と透過光明視野照明を備え、結核検査に適応したアプリケーションツールです。