サイノグラム(シノグラム)

サイノグラムとは?

サイノグラムは、CTスキャンで得られた投影データを視覚的に表示するためのグラフィカルな表現です。サイノグラムは、物体を通過するX線ビームの強度変化を角度ごとに示し、物体の内部構造や位置の情報を提供します。

ファンビームCT

図:サイノグラム
出典:https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/portal/seika/2015/2731302029h.pdf

サイノグラムの構造

具体的には、サイノグラムは横軸にチャンネル(センサーの位置)、縦軸に回転角(撮影した角度)を配置した画像です。

サイノグラムの用途

サイノグラムは、以下のような用途に使用されます。

CTスキャナーの調整や校正
サイノグラムは、CTスキャナーの調整や校正、欠陥の識別、装置の校正に使用される重要なツールです。スキャン過程で得られる投影データを正確に解析することで、オブジェクトの整列状態やスキャナーの性能を評価できます。正確な整列は高品質な画像を得るために重要であり、サイノグラムはその確認に役立ちます。

欠陥の識別
さらに、サイノグラムは欠陥の識別にも有用です。X線吸収パターンの変動を視覚化することで、内部の欠陥や材料の不均一性を検出できます。例えば、物体内部のクラックや空隙、異物混入などの問題を早期に発見し、製品の品質管理を向上させることができます。

装置の校正
また、サイノグラムは装置の校正にも使用されます。CTスキャナーの測定精度と画像再構成プロセスの一貫性を確認するために、サイノグラムを用いた定期的な校正が行われます。これにより、スキャナーの信頼性と精度を維持し、高品質なCTスキャンを実現します。

過去のウェビナー録画

ZEISS X線シリーズ
過去のウェビナー録画
過去のX線ウェビナー録画

過去のX線ウェビナーを数多く掲載しております。
視聴してX線技術の詳細を学びましょう!

ZEISS 工業用X線ソリューション

資料のダウンロードは下記フォームよりお申し込みください

ZEISS X線シリーズ カタログ

本事例のPDFを含めたその他の導入事例や製品、仕様比較表などの資料をダウンロードできます。

▼下記フォームにご入力ください

お気軽にご質問・ご相談ください

ZEISS 工業用X線CT装置

ウェビナー録画