導入ユーザーによる実際の声・活用事例

ZEISS GeminiSEM
世界の研究者の活用法とは

各分野のイノベーターたちが語る、ZEISS 電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)がもたらす価値とはなにか

研究者名をクリックして詳細をご確認ください

Dr. Gong Ming

中国 科学技術大学
機械・材料科学研究室 副所長

ZEISS Gemini の設計は、電子顕微鏡における重要な進歩を示しています。その平行電子ビーム技術は、ビームフローを維持しながら優れた分解能を実現します。

このシステムは、大型の試料室と複数のフランジインターフェースも備えており、エネルギー分光、EBSD、in-situ 伸長・加熱ステージのような拡張デバイスなどのサードパーティ装置を柔軟に統合することが可能です。

ZEISS 顕微鏡は、信頼性の高い性能と強力な技術サポートを提供しています。ZEISS GeminiSEM 500 走査電子顕微鏡は、6年以上にわたり安定して稼働しており、アプリケーション/サービスエンジニアが、迅速な対応と効率的なメンテナンスを保証してくれています。

Dr. Liuwen Chang

台湾 国立中山大学
材料・光電科学学科 教授

ZEISS GeminiSEM のカラムは、低加速電圧でも高い分解能が得られるため、エピタキシャル膜表面の微細な構造まで詳細に評価することができます。加えて、高エネルギー・大電流の電子ビームにより、エピ層内欠陥解析に有用な電子チャネリングコントラスト像を効率よく取得できます。

Dr. Keyongsu Jeon

韓国 Daegu Technopark
ロボットモビリティ産業部門 ナノテクノロジー加工センター 所長

これまでの使用経験から言うと、ZEISS GeminiSEM カラムは、低加速電圧条件、磁性試料、BSE 検出器の使用時において非常に優れた性能を発揮してきました。扱う試料によって求める条件は変わりますが、幅広い用途で高コントラストかつ高分解能画像が得られるため、期待する結果にしっかりと応えてくれると思います。

特に BSE 観察では、ZEISS GeminiSEM は他システムに比べて、よりシャープでノイズの少ないクリアな画像を提供してくれます。

Dr. Jae Kim

韓国 Ulsan Technopark
微細化学・材料技術支援部門 シニア研究員

3Dプリンティング品質評価センターにおいて、私の業務は、3D関連の研究開発、材料および出力の解析、中小企業向けの技術サポートに重点を置いています。

ZEISS GeminiSEM カラムは、幅広い材料とアプリケーションに対応しています。高品質な画像を迅速に取得できるため、研究効率が向上します。これは、ポリマー、金属粉末、複合材料などの 3Dプリンティング材料の研究領域において有用です。

Dr. Satyam Suwas

インド科学研究所 バンガロール校
材料工学科 教授・学科長

ZEISS 顕微鏡は非常に堅牢で、私たちの実験で求められる長時間露光や長時間スキャンにおいても、長時間にわたりビームを安定して維持してくれます。私自身の経験からも、このような用途には ZEISS の顕微鏡が最も適していると感じています。

また、優れたサービス体制も不可欠です。連続運転や長期計画の実験で使用する装置は、途中で止めることができません。そのためには、技術スタッフによる顕微鏡の確かなサポートがあってこそ、実験を中断なく継続することができます。

Dr. Ruma Ghosh

インド工科大学ダールワード校
電気・電子通信工学系 助教

ZEISS GeminiSEM は、現在利用できる電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)の中でも、最先端クラスのシステムのひとつです。

高エネルギー電子ビームが試料に当たると、さまざまな信号が発生しますが、GeminiSEM カラムには多様な検出器が搭載可能なため、試料から得られる情報を幅広く引き出すことができます。

ZEISS のシステムは検出器ポートが豊富で、測定・解析ニーズに応じた柔軟なソリューション構成が可能です。さらに、技術・サービスチームのサポートも手厚く、問い合わせへの対応が早く的確な点も大きな安心材料になっています。

ZEISS GeminiSEM がもたらす研究成果

ZEISS GeminiSEM を活用して、研究者たちがどのような具体的成果を生み出しているのかをご紹介します。
また、イノベーターの声を通じて、ZEISS 電界放出型走査電子顕微鏡がチームや組織にもたらす価値をお聞きいただけます。
  • Dr. Gong Ming

    中国 科学技術大学
    機械・材料科学研究室 副所長

    Gong Ming 博士は、ZEISS GeminiSEM を活用し、国家自然科学基金や国家優秀青年科学基金、国家重点研究開発計画など、50件以上の主要プロジェクトに貢献しています。

    一花一世界、一葉一菩提(一輪の花にも広大な世界があり、一枚の葉の中にも悟りがある)

    本サンプルは、ニッケルフォーム基板上に成長させた Co₃O₄ ナノワイヤ構造で、一部のナノワイヤが集まることで、ナノシート状の花弁のような構造を形成しています。

    ZEISS GeminiSEM 500 走査電子顕微鏡は、導入から 6年以上にわたり稼働しており、材料科学研究を支える中核的な装置のひとつです。当センターで最も利用頻度の高い大型機器のひとつであり、毎年 2,000時間以上にわたって教員・学生の研究に活用されています。大学内の多くの研究グループにとって、欠かすことのできない技術基盤となっています。

    2022年だけでも、国家自然科学基金、国家優秀青年科学基金、国家重点研究開発計画など、50件を超える主要プロジェクトを支援しました。さらに、200本以上の SCI 論文と、60本以上の EI・CSCD 掲載論文でデータ取得に貢献しています。周辺の大学・研究機関・ハイテク企業に対しても、高分解能 SEM 評価サービスを提供しています。

    当センターは、大学院生向け電子顕微鏡実験トレーニングを国内で初めて体系的なコースとして提供しており、学生は実機を用いたトレーニングを通じて、自ら大型装置を操作して研究課題を解決するスキルを習得します。修了後には単位と操作資格証(コンピュータ操作証明書)が付与され、その後の研究活動で SEM を自立的に運用できるようになります。

    ZEISS Gemini の光学設計は、電子顕微鏡技術を一段階押し上げるアドバンスを実現しています。平行電子ビーム技術により、ビームフローを安定させたまま高分解能観察を実現し、大型試料室と複数のフランジインターフェースにより、エネルギー分光(EDS)や EBSD などの検出器、in-situ 伸長・加熱ステージといった拡張デバイスを柔軟に組み合わせることができます。これにより、in-situ 実験を安全かつ効率的に実施できます。

    ZEISS の装置は、長期にわたる安定稼働と充実した技術サポートが大きな特長です。ZEISS GeminiSEM 500 は 6年以上、安定した運用を継続しており、地域のアプリケーション/サービスエンジニアによる迅速な対応と効率的なメンテナンスが、その信頼性を支えています。

  • Dr. Keyongsu Jeon

    韓国 Daegu Technopark
    ロボットモビリティ産業部門 ナノテクノロジー加工センター 所長

    Keyongsu Jeon 博士は現在、産業界および大学・研究機関から依頼されるナノ材料・デバイス、セラミックス、金属、ポリマー、生体試料、半導体など、幅広いサンプルを対象に研究を進めています。

    PCB基板とソーラーパネル断面

    Daegu Technopark は、技術革新と開発を支援する企業支援機関として、電子顕微鏡による欠陥解析をはじめ、試作機・スタートアップ製品の評価、研究開発支援を通じて地域企業をサポートしています。

    取り扱うサンプルは、ナノ材料・部品、セラミックス、金属、ポリマー、生体サンプル、半導体など多岐にわたります。特に扱いに慣れていないサンプルでは、観察条件の設定や前処理が大きな課題になります。実際、試料前処理に半日かかるのに、撮像自体は 30分で終わる、といったケースも少なくありませんでした。

    ZEISS GeminiSEM カラムは、低加速電圧条件での性能が非常に優れており、ポリマーなどの無コーティング試料の観察にも対応します。また、磁性材料の観察時に必要だった消磁工程が不要になるため、前処理の負担も軽減されます。BSE と Inlens 検出器は、特に金属サンプルで高コントラストかつ詳細な画像を得るのに有効です。

    さらに、プローブを用いた測定ワークフローの改善にも大きく貢献しています。導電性が低く接触点も小さい半導体サンプルは、本来非常に撮像が難しい試料ですが、低加速電圧で帯電を抑えられることで、プローブを安定して接触させたまま電圧を印加し、表面だけでなく内部構造まで観察することが可能になりました。

    ZEISS GeminiSEM カラムを導入したことで、低加速電圧と Inlens 検出器を組み合わせた ITO 結晶の高精細な観察や、二次電池負極の断面観察における結晶粒構造・元素分布の可視化(BSE 使用)が実現しました。これにより、従来の材料評価に加え、異物同定を含む欠陥解析へと適用範囲を広げることができました。

    総じて、ZEISS GeminiSEM カラムは低加速電圧での撮像、磁性試料の観察、BSE 検出において優れた性能を示し、幅広いアプリケーションで高分解能かつ高コントラストのイメージングを実現しています。

  • Dr. Jae Kim

    韓国 Ulsan Technopark
    微細化学・材料技術支援部門 シニア研究員

    Jae Kim 博士は現在、走査電子顕微鏡を用いた材料評価の研究を行っており、とくに 3Dプリンティング関連の高分子材料、金属粉末、複合材料の観察・解析に注力しています。

    3D Printing medical material tensile experiment & analysis

    3Dプリンティング品質評価センターでは、3D関連の研究開発、材料・造形物の評価、そして中小企業への技術支援を主な業務としています。ZEISS GeminiSEM 導入以前は、高分解能の画像を得るために高加速電圧が必要で、その結果ポリマー試料の表面がダメージを受けてしまうことがありました。多孔質構造やセラミックスなどの非導電性材料では、表面帯電の影響で高品質な画像を得るのが難しいという課題も抱えていました。

    帯電を抑えるためにコーティング処理を行っていましたが、前処理だけで 15分以上かかり、得られる情報も表面観察にほぼ限定されていました。ZEISS GeminiSEM カラムでは、低加速電圧でも高分解能の撮像が可能になったことで、ビームに弱い試料や複雑な形状をもつ非導電性材料、さらに磁性材料まで、幅広いサンプルを効率よく解析できるようになりました。

    現在は、ポリマー、金属粉末、複合材料といった 3Dプリンティング材料の観察に ZEISS GeminiSEM を活用しています。STS316L、17-4PH、Inconel718 などの金属粉末では、粒子形状や真球度、粒度分布、密度評価に利用しており、磁性コアや電子デバイス、産業用部品の R&D にも貢献しています。

    PE、PS、TPU、ポリウレタン系熱可塑性樹脂といった医療向け材料に対しては、機械的・熱的特性や密度の評価に加え、複合材料や工業製品での添加剤解析、界面の密着性評価、熱安定性試験にも役立っています。

    GeminiSEM カラムによって、繊維と母材との界面を鮮明に捉えられるため、複合材料の構造最適化にもつながっています。また、球状粉末では断面の詳細観察や欠陥像の取得が容易になり、従来手法に比べて粒径および粒度分布の評価精度が大きく向上しました。

    このように、ZEISS GeminiSEM カラムは多様な材料・用途に対応し、高品質な画像を短時間で取得できることで、研究・開発の効率化に大きく貢献しています。

  • Dr. Liuwen Chang

    台湾 国立中山大学
    材料・光電科学学科 教授

    金属および化合物半導体の電気エピタキシャル成長を専門とする Chang 博士は、EBSD、ECP、ECCI などの SEM 手法を組み合わせることで、エピ層の微細構造を非破壊で評価しています。

    電子チャネリングコントラスト像では、(0001) GaN エピタキシャル層中のスレッディング転位が観察されます。その一部の転位は、エピ層内を垂直に貫通するのではなく、線方向が表面に対して傾斜、あるいはほぼ平行な方向へ伸びていることが分かります。(スケールバー:200 nm)

    私は 1983年に国立清華大学を卒業し、1985年に国立中山大学(NSYSU)で材料科学の修士課程を修了、1993年にはミシガン州立大学で材料科学の博士号を取得しました。研究者としての初期には、金属・半導体の微細構造評価に主として透過型電子顕微鏡を用いていましたが、1996年以降は EBSD や CL など SEM ベースの手法が、研究においてますます重要な役割を担うようになりました。

    現在は、金属および化合物半導体の電気エピタキシャル成長を主な研究テーマとしています。単結晶基板の代わりに多結晶基板を用いるコンビナトリアル基板アプローチを採用しており、エピ層の微細構造を非破壊で評価するためには、EBSD、ECP、ECCI といった SEM 解析手法が欠かせません。

    ZEISS GeminiSEM カラムは、低加速電圧でも高分解能を維持できるため、エピタキシャル膜表面の詳細な観察に非常に有効です。さらに、高エネルギー・大電流ビームにより、エピ層中の欠陥解析に必要な電子チャネリングコントラスト像も容易に取得できます。

    私は ZEISS GeminiSEM カラムを使って、Inlens・SE・BSD 画像の取得に加え、EDS・EBSD による組成・結晶方位解析を行っています。

    GeminiSEM による高品質なイメージングによって、電析による Ni、Co、Zn エピ層の成長モード、Cu₂O と ZnO の核生成と成長過程、ナノツイン構造を持つ Ni、半導体エピ層中の貫通転位などを明確にすることができました。

    Gemini カラムを備えた ZEISS SEM は、安定した動作と、さまざまな検出モードで高分解能・高コントラストの画像を提供してくれる、信頼性の高いプラットフォームです。

  • Dr. Ruma Ghosh

    インド工科大学ダールワード校
    電気・電子通信工学系 助教

    Ruma 博士は、ナノ材料や薄膜、金属・セラミック系複合材料、微生物細胞を対象に、形態観察、表面組成評価、寸法解析などの研究を行っています。

    (a) ZnO ナノフレーク構造
    (b) 合成した ZnO の高い純度を示す EDS マッピングスペクトル
    (c) 還元グラフェン酸化物とテトラジン系ポリマー(PhPTz)からなる複合材料
    (d) Mo₂C ナノフレーク

    ZEISS GeminiSEM 300 は、ナノ材料や薄膜、金属・セラミック複合材料、微生物細胞など、多様なサンプルを扱う研究者によって日常的に利用されています。当研究所では、形態観察、表面組成評価、寸法解析がルーティンで求められる解析項目です。

    ZEISS GeminiSEM のカラムでは、二次電子像観察とエネルギー分散型 X 線分光(EDS)を主力ツールとして活用しており、反射電子検出器(BSD)はナノ材料表面の組成コントラスト観察に有効です。

    私たちのグループでは、ナノ構造を利用した各種センサーの開発を進めています。GeminiSEM 300 は、試料の形態と元素組成の評価を行ううえで欠かせない装置です。さらに、グラフェンナノシート上に抗体を部位特異的に固定化する免疫センサーの開発では、その結合状態を確認するために ZEISS GeminiSEM を用いています。ZEISS GeminiSEM カラムのおかげで、高品質な二次電子像と信頼性の高い EDS スペクトルを取得できています。

    本機は、電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)の中でも最先端クラスのシステムであり、複数の検出器によって電子線と試料の相互作用から得られるさまざまな信号を一台で捉えることができます。柔軟な検出器ポート構成に加え、ZEISS の技術・サービスチームによる手厚いサポートも、大きな安心材料となっています。

  • Dr. Satyam Suwas

    インド科学研究所 バンガロール校
    材料工学科 教授・学科長

    Satyam Suawas 博士は現在、塑性変形後および焼なまし処理後の金属・合金の挙動を研究テーマとしています。

    現在の研究テーマは、変形・焼なまし処理を施した金属・合金の微細構造解析です。従来合金から先進合金まで、さまざまな形状に加工された試料を対象としており、金属組織の観察・解析には顕微鏡技術が不可欠です。

    ZEISS 顕微鏡は、長時間スキャンでもビームを安定に保てるため、長期にわたる連続実験を計画どおり途切れなく進めることができます。技術・サービスチームによるサポートも手厚く、長時間運用でも安定した測定環境が維持されます。

    IISc Bangalore で Satyam Suwas 教授とともに研究を行う Soumita Mondal 氏は、高圧ねじりを用いた立方晶材料の重度塑性変形に取り組んでいます。ZEISS GeminiSEM システムは、EBSD モードでの高分解能イメージングを可能にすることで、時間のかかる TEM 試料作製に依存しない解析を実現し、研究のスピードを高めています。

    同じく IISc Bangalore の博士課程学生 Tejnath Reddy 氏は、逐次断面加工後に EBSD スキャンを行うことで 3D 微細構造を解析しています。ZEISS GeminiSEM により、ステップサイズを小さくしながら高速にスキャンできるため、大面積かつ高分解能の EBSD マッピングが実用的なレベルで行えるようになりました。また、電子チャネリングコントラスト像と組み合わせた EBSD イメージングも可能です。

    ZEISS GeminiSEM は、ワークフローの高速化、長時間にわたる安定撮像、複数モードを組み合わせた柔軟な微細構造解析を支えるプラットフォームです。

ZEISS GeminiSEM ウェビナー

研究者による実例紹介ウェビナーを通じて、ZEISS GeminiSEM で実現できることをご確認ください