
低加速電圧(Low kV)および超低加速電圧(Ultra-Low kV)で真の試料表面イメージングを実現
ZEISS Gemini 3カラムテクノロジー導電性コーティングが施されていない非導電性および磁性を有する表面において、高分解能のSEM(走査電子顕微鏡)イメージングを行うことは、試料のトポグラフィー情報を妨げることなく調査できるため、望ましいとされています。
高分解能で真の試料表面を画像化するためには、低加速電圧の使用が推奨されます。しかしながら、低加速電圧(Low kV)または超低加速電圧(Ultra-Low kV)を用いたSEM(走査電子顕微鏡)イメージングには、次のような課題が伴います。
(i) S/N比が低い
(ii) 画像の解像度が低い
(iii) 低エネルギービームのアライメント不良による画像の歪み
ZEISS Gemini 3カラムに搭載された新しいナノツインレンズとスマートオートパイロット(新しい電子光学エンジン)の組み合わせが相乗効果を発揮し、低加速電圧(Low kV)および超低加速電圧(Ultra-Low kV)で非導電性表面や磁性表面のサブナノメートル分解能のイメージングを可能にした様子をご覧ください。

Gemini 3カラムのご紹介
Gemini 3の光学系は、低加速電圧での分解能とコントラスト向上のために最適化されています。試料が電磁場に影響されることなく、1 kV以下のサブナノメートルイメージングが可能になりました。1 kV~30 kVのあらゆる観察条件下で最高の分解能が保証されます。
Gemini 3は、相乗効果を発揮する2つのコンポーネントで構成されています。ナノツインレンズと、新しい電子光学エンジンであるスマートオートパイロットです。
ナノツインレンズは、低加速電圧でサブナノメートルの分解能を実現し、優れた信号検出効率を発揮します。標準的なGemini対物レンズと比較して、低加速電圧でのレンズ収差が大幅に低減され、Inlens検出器の信号が強化されます。
ナノツインレンズとの組み合わせにより、スマートオートパイロットは、コンデンサーレンズを制御し、ビーム収束角を最適化します。各観察条件において最高の分解能を実現します。
広視野のオーバービューモードで、試料ナビゲーションと高分解能イメージングをシームレスに切り替えられます。また、新しいオートフォーカス機能により、高速で最適な画質を実現します。