ZEISS LSM Lightfield 4D
ライトフィールド顕微鏡

Lightfield 4Dを搭載したZEISS LSMで未だ見ぬ世界を探究する

新世代のZEISS共焦点レーザー走査型顕微鏡の発売に伴い、生体の高速イメージングにおける最新のイノベーションであるZEISS Lightfield 4Dを、私たちは誇りをもってご提供いたします。

Lightfield 4Dは、ワンショットで瞬時にボリューム全体を捉える機能により、あなたの共焦点観察を拡張します。1秒あたり最大80ボリュームの速度で、生体内の最速の動きを捉えます。

サンプル調製を変更することなく、すぐに実験を開始できます。

最速キャプチャを実現

  • 毎秒80ボリューム

    生体全体にわたって高速な動きを解明する

One Snap. One Volume.

妥協のない空間・高速ダイナミクスイメージング

生命は動き続けます。多くの神経的および生理的プロセスは非常に高速で進行するため、その時空間的ダイナミクスを正確に捉えることは困難です。従来の技術も高速化してきましたが、立体(ボリューム)を捉えるために必要な取得時間は依然として試料の体積に比例して増加するため、神経細胞の活動や心拍のような高速プロセスでは、ボリューム情報と画像フレームレートの間で妥協が必要となります。

Lightfield 4Dでは、もはや妥協する必要はありません。1 秒あたり最大80 ボリュームを遅延なく3D で捉えることができるからです。これにより、ゼブラフィッシュの脳内での神経細胞活動の追跡、発生中のショウジョウバエ胚での組織の動きの追跡、さらには動き回る線虫内で変化する構造の追跡をも可能になります。独自のOne snap-One volumeイメージングにより、重要なイベントを見逃さず歪みも防いで捉えます。

ゼブラフィッシュの心臓の動画
試料ご提供:Stone Elworthy and Emily Noël, School of Biosciences, University of Sheffield, UK. データ取得:Wolfson Light Microscopy Facility in the School of Biosciences at the University of Sheffield

最小限の露光で、最大限の情報を獲得

思う存分に生体全体を観察しませんか?

生体試料の3D 情報の収集は、特に大型試料において常に課題となってきました。光学セクショニングでは、Z スタックを作成するために単一画像を順次取得する必要があります。各スライスは光照射を必要としますが、その光は照射面だけに限定されるわけではないので、ボリューム全体で有害な量にまで簡単に達してしまう可能性があります。

一方、Lightfield 4D は異なる仕組みで動作します。1 回の光照射で完全なZスタックを取得し、露光時間と光毒性を最小限に抑えます。これにより、生体試料を長期間にわたって高い時間分解能でイメージングすることができます。

この優れた3D イメージング速度と極めて低ダメージな特性の組み合わせにより、試料をマルチカラーで、経時的に、記録される生体活動を妨げることなく追跡することができます。組織や生体における発生過程、細胞移動、小胞の動き、または数時間から数日を要するその他の変化を観察するだけでなく、そのダイナミクスを理解するために必要な時間分解能も同時に得ることができます。

ゼブラフィッシュの耳の形態形成の動画
試料ご提供:Tanya Whitfield, Sarah Baxendale, School of Biosciences, University of Sheffield, UK. データ取得:Wolfson Light Microscopy Facility, University of Sheffield

高速画像取得、スループットの向上

複数ラベル+大量サンプルの情報収集を加速する

通常、大型試料の画像取得時間は、イメージング実験のスループットを制限する重要な要素となります。Lightfield 4D は、ワンショットでボリュームデータを瞬時に取得できるため、実験のスピードが飛躍的に向上します。この比類ないスピードでマルチカラー・ボリュームイメージングが可能になることで、さまざまな方法で実験の生産性を向上させることができます。すなわち、これまで以上に多くの試料を1 回のセッションで画像化・解析でき、実験効率が大きく改善されます。

さらに、野生型と遺伝子組み換え型の表現型を持つ複数の異なる試料群、または異なる薬剤処理した試料を比較することもできます。必要なデータの取得に数時間かかっていたところ、わずか数分しかかからなくなるため、データセットの高度な解析や研究により多くの時間を割くことができます。

HCT-116-GFP(結腸がん)/NIH-3T3-RFP(線維芽細胞)の共培養による透明化スフェロイド。Hoechistで核を染色。InSphero Akuraプレートで撮影。データセットはarivis Pro を使用してセグメンテーション
試料ご提供:InSphero AG.Schlieren, Switzerland

未だ見ぬ新発見のために

ZEISS LSM with Lightfield 4Dの主な特長
  • ZEISS Lightfield 4D - Capture Spatial Signals & Fast Dynamics

    空間・高速ダイナミクスイメージング

    全生体内の最速の動きを、1 秒あたり最大80 ボリュームの速度で、時空間情報をすべてそのままに捉えることが可能になりました。独自のOne snap-One volumeイメージングにより、重要なイベントを見逃さず歪みも防いで捉えます。

  • ZEISS Lightfield 4D - Gently Observe Organisms Over Time

    生体に極めて優しい長時間イメージング

    1 回の光照射で完全なZ スタックを取得し、露光時間と光毒性を最小限に抑えます。これにより、生体試料を長期間にわたって高い時間分解能でイメージングできます。

  • ZEISS Lightfield 4D - Speed Up Acquisition & Throughput

    画像取得とスループットをスピードアップ

    Lightfield 4D は、比類ないスピードでマルチカラー・ボリュームイメージングが可能になるため、実験の生産性を向上させることができます。これまで以上に多くの試料を1 回のセッションで画像化・解析することや、異なる薬剤処理をした試料を比較することが可能になります。

  • ZEISS Lightfield 4D - Combine Light-Field with Confocal Imaging

    ライトフィールドと共焦点イメージングを組み合わせる

    LSMの柔軟性(超解像やスペクトルイメージング、大型試料の光学セクショニング、分子ダイナミクス測定など)を、Lightfield 4Dの低ダメージかつ比類なき速度のボリュームイメージングと組み合わせることで、実験を次のレベルへと引き上げます。

上部最後の画像:ゼブラフィッシュの脳内におけるカルシウムシグナルのイメージング
試料ご提供: Anton Nikolaev, University of Sheffield, UK. データ取得: Wolfson Light Microscopy Facility in the School of Biosciences at the University of Sheffield.

よくあるご質問

  • サンプルの処理と準備は、倒立顕微鏡を用いた他の蛍光イメージングと同じです。

  • はい、Lightfield 4D検出にはカメラを使用します。

  • Lightfield 4Dは、蛍光励起にZEISSの標準的なワイドフィールド用固体光源を使用します。

  • はい、1回の実験で複数のカラーチャンネルを取得できます。2色であれば、最大40 ボリューム毎秒のイメージングが可能です。励起範囲は385~740nmです。

  • 再構成されるボリューム(x,y,z)は、使用される対物レンズによって異なります。数多くの標準対物レンズから選ぶことができます。推奨レンズの概要、仕様、再構成ボリュームについては、Lightfield 4Dの製品フライヤー、またはLSM 990LSM 910の製品情報パンフレットをご覧ください。

  • 最大分解能は2.2 x 2.2 x 2.8 µm³ (x,y,z)で、これは40倍の対物レンズで達成可能です。詳細については、Lightfield 4Dの製品フライヤー、またはLSM 990LSM 910の製品情報をご覧ください。

  • ボリュームあたりの画像処理時間は、使用する対物レンズ、すなわち撮影できるボリュームサイズと処理設定によって異なります。ほとんどの場合、100ボリュームの処理にかかる時間はわずか40〜60秒です。

  • はい、この2つの撮像モードは互いに補完し合い、1つの実験で組み合わせることができます。例えば、異なる時間分解能や空間分解能でイメージングを行ったり、Lightfield 4Dで光毒性の低いイメージングを行う前にLSMで光マニピュレーション実験(光変換など)を行ったりできます。

  • はい、ZEISSのLSMシステムに対応するすべてのサンプルキャリアとインキュベーションオプションは、Lightfield 4Dにも対応します。

上記以外に不明点はありますか?

お問い合わせフォームで ZEISS イメージングスペシャリストへお問い合わせください

Lightfiled 4D ウェビナー

Lightfield 4D初期ユーザーによる活用事例

ウェビナー録画 「生命の鼓動を逃さず捉える」

本ウェビナーでは、初期ユーザーによる応用事例や体験談をご紹介します。ライトフィールド顕微鏡の導入を検討されている方にも、最新のLightfield 4Dを搭載した新しいLSM(レーザー走査型顕微鏡)の可能性を知りたい方にも有益な内容となっております。

本ウェビナーは、2025年7月16日に公開されたウェビナーの録画(英語)となります。

本ウェビナーでは、サンプル全体においてダイナミックなプロセスを高速追跡する方法をご確認いただけます

・ゼブラフィッシュ胚の拍動する心臓における3D核追跡
・発育中のゼブラフィッシュ尾部血管系を流れる血液細胞のリアルタイム観察
・発育中のショウジョウバエ中腸における発生細胞集団のダイナミックイメージング

スピーカー Toby Andrews 博士 Francis Crick 研究所 ポスドク研究員

ロンドンのKing’s Collegeで解剖学、発生学、人間生物学の理学士号を取得。その後、Wellcome Trust の MPhil/PhD 学生として Cambridge に移り、発生メカニズムを研究。

  

現在はロンドンのフFrancis Crick 研究所のRashmi Priya 研究室で博士研究員として働いている。彼の研究は、高度なイメージング、形態計測、実験発生学を組み合わせて、発生過程で臓器がどのように正しい形と大きさで成長するのかを解明するもので、現在は、アクセスしやすく扱いやすいケーススタディとしてゼブラフィッシュの心臓に焦点を当てている。

スピーカー Andrew Plygawko 博士 Sheffield 大学 Campbell 研究室 博士研究員

Cambridge 大学 Gurdon 研究所の Daniel St Johnston 研究室で博士号を取得し、ショウジョウバエの生殖細胞系列における極性の確立について研究。

その後、Kyra Campbell 研究室に加わり、ショウジョウバエ胚における腸の初期発生と上皮の形態形成を研究している。この研究では、光学的に困難な組織での固定イメージングとライブイメージングを組み合わせる必要がある。

製品フライヤーダウンロード/ウェビナー視聴

ZEISS LSM with Lightfield 4Dをさらに詳しく知るために
ZEISS LSM with Lightfield 4D

製品フライヤー(8ページ)/ウェビナー(1時間)

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