走査電子顕微鏡(SEM)による制御型電子チャネリングコントラストイメージング(cECCI):SEMでTEMのような欠陥イメージングが可能に

  • ZEISS Gemini電子顕微鏡の概要
  • 転位や積層欠陥などの結晶格子内の広範な欠陥を観察する方法
  • コントラスト発生の基本原理と、入射電子ビームがブラッグ角に沿って結晶格子に入射する際に、電子が格子内をチャネリングする仕組み
  • 適切なビーム条件を備えた走査電子顕微鏡(SEM)と高度な結晶学解析ソフトウェアを組み合わせた、体系的なワークフローに必要な要素

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走査電子顕微鏡(SEM)による制御型電子チャネリングコントラストイメージング(cECCI)

本ウェビナーは、2025年6月17日公開のウェビナーの録画(英語)となります。

本ウェビナーでは、走査電子顕微鏡(SEM)を用いたバルク試料中の転位解析の新たなアプローチをご紹介します。SEMによる制御型電子チャネリングコントラストイメージング(cECCI)を活用し、ポリ結晶材料中の結晶欠陥をどのように可視化できるのかを探ります。cECCIによって、転位や積層欠陥などの結晶格子内の広範な欠陥観察が可能となること、その仕組みとして、反射電子強度が結晶方位や原子配列に依存する特性を活用していることに注目します。

材料科学分野の第一人者による講演では、電子チャネリングコントラストの基本原理や最適な観察条件の見極め、格子面秩序を乱すすべての欠陥をどのように可視化できるかについて詳しく解説します。コントラストが弱くなりがちなECCIにおける課題の乗り越え方や、最適な結果を得るための制御されたワークフローについても学ぶことができます。

この手法には、最適化されたビーム条件を持つSEMと高度な結晶学解析ソフトウェアが必要ですが、TEM(透過型電子顕微鏡)と異なりバルク試料の直接観察が可能という大きなメリットがあります。これにより、試料調製の簡素化やその場観察の実現、そして試料本来の特性の把握など、多くの利点が得られます。

ZEISS FE-SEMとGemini電子光学系、TOCA(Tools for Orientation Determination and Crystallographic Analysis)ソフトウェアを活用したcECCIの基礎原理を学べるこの機会をお見逃しなく。

ウェビナースピーカー

スピーカー Stefan Zaefferer 博士 TOCA(結晶方位決定および結晶学的解析ツール)開発者/物理学者

Zaefferer博士は、ドイツのクラウスタール工科大学(TU Clausthal)で材料科学および電子顕微鏡法を学び、チタン合金の組織と微細構造に関するTEM研究で博士号を取得しました。海外でのポスドク研究を経て、マックスプランク鉄鋼研究所に入所し、「microscopy and diffraction」グループのリーダーを務めています。2010年からはアーヘン工科大学(RWTH Aachen)でも講師を務めています。最近の主な著作として、Engler、Zaefferer、Randle 共著による「Introduction to Texture Analysis」第3版があります。

スピーカー Antonio Casares 博士 ZEISS 顕微鏡部門

Dr. Antonio Casares 博士は、ZEISS Research Microscopy Solutions(ドイツ)にてセールス&アプリケーションスペシャリストを務めています。電子顕微鏡および、X線顕微鏡のエキスパートであり、質量分析計や電子顕微鏡の設計、製作に25年以上従事した経験を持ち、これら装置に関する応用知識も豊富です。

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