生物組織サンプルの深部組織イメージング

深部組織イメージング

生物組織のさらに深い観察へ

深部組織イメージングは、厚みのある脳断面スライスでニューロン構造やニューロン結合について調査する場合や、3Dで生細胞や組織の発達モデルを作成する場合に必要となります。 生物組織内では光が大きく散乱するため、従来の顕微鏡による画像化深度は限られています。 ZEISS の専用イメージングワークステーションや対物レンズを用いた多光子技術やライトシート技術を使って、この制限を超えることができます。

多光子顕微鏡による高解像度深部組織イメージング

多光子顕微鏡法は、高解像度の深部組織イメージング手法です。 低エネルギー波長の強力なパルスレーザを利用して、非線形励起を実現します。 1つの蛍光分子を励起させるために、2つ以上の光子が同時に吸収される必要があります。

多光子励起には、いくつかのメリットがあります。 まず、蛍光は生物組織の焦点面からのみ発生される点があげられます。 これによって、光毒性と褪色が減少するだけでなく、光学セクショニングと3Dイメージングが可能になります。 さらに、長い波長を利用するため、散乱と組織吸収が軽減できるというメリットもあります。 結果的に、この技術によって1ミリという比類ない深さまでのイメージングが可能になります。

ZEISS の共焦点レーザスキャンシステムLSM 710LSM 780NLO(非線形光学)アドオンを利用すると、多光子機能と共焦点スペクトル画像分析の柔軟性を組み合わせることができます。 LSM 7 MPシステムは、生物組織サンプルや生きた試料の難易度の高い深部組織イメージングを行う専用の多光子システムです。 補助的な手法を用いることで、特異的染色を行わずに、組織構造についてより詳しい情報を得ることができます。 たとえば、第2高調波によってコラーゲンや横紋筋のような周期構造を、第3高調波によって脂質-水境界を調査できるというメリットがあります。

Scale 技術

'Scale'試薬は、蛍光タンパク質を保持しつつ脳組織をほぼ透明にレンダリングします。ZEISS の多光子顕微鏡や共焦点レーザスキャン顕微鏡を弊社の 'Scale' 用対物レンズ  LD プラン-アポクロマート 20x/1.0 とともに利用すると、組織内でおおよそ6ミリメータの深さまでニューロンを追跡できます。詳しく見る

ライトシート蛍光顕微鏡で長時間ライブイメージング

Lightsheet Z.1は大きなボリュームイメージング用にデザインされています。 特別な試料ホルダによって、ライトシート照明内で試料を回転させることができます。 マルチアングルでイメージングを行うことによって、光透過深度の物理的制限による制約を補います。 ZENデジタルイメージングソフトウェアが、様々な角度から取得した複数のイメージから生命体の3Dモデルを再構成します。 光ダメージの少ない照明と培養方法を提供するLightsheet Z.1は、生きた試料や生物組織の長時間にわたる観察に最適です。

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