新型コロナ感染症の拡大により製品のクリーニングおよび消毒の重要性が高まっております。弊社製品を安全にご使用頂くために、お手入れに関して改めてご案内申し上げます。
適切なクリーニング、消毒を確実にするために、ZEISSは、米国疾病対策管理センター(CDC)の基準を満たす消毒剤のガイドラインを含む使用方法を提供しています。 毎日のワークフローにほとんど影響を与えないため、医療従事者の皆様が現地でクリーニングおよび消毒を行うことが可能です。
診断機器のクリーニングおよび消毒
イソプロピルアルコール(消毒用アルコール)などの消毒剤を推奨しています。 イソプロピルアルコールには70%のアルコールが含まれており、これは米国疾病対策管理センター(CDC)によって推奨されています。あご台、額当てのクリーニングについては、アセトン・メチルアルコールなどの強溶剤は使用せず、イソプロピルアルコールなどの弱性消毒剤を柔らかい布に軽く湿らせてご使用して下さい。対物レンズは、中性石鹸溶液(1%)でクリーニング後、蒸留水またはイソプロピルアルコールを柔らかい布に軽く湿らせてご使用して下さい。対物レンズのクリーニングは、強い力及び頻回数行わないでください。HFAドームクリーニングについては、取扱説明書をご参考下さい。
顕微鏡表面のクリーニング
顕微鏡本体の表面部分は、湿らせた布で拭くことができます。
強力な研磨剤や研磨剤を含くむ洗剤などは使用しないでください。落ちにくい汚れはエチルアルコールと蒸留水の混合液(50:50)に家庭用食器洗剤を数滴加えて拭き取ってください。
注:タッチスクリーンやセカンドモニターのクリーニングには、スクリーン内部に湿気や洗剤が浸透していないことを確認してください。
必要な場合のみ、光学部品(接眼レンズ、対物レンズ)の外面のクリーニングには 化学薬品は使用せず、スクイーズブロワーまたは油分のない清潔なブラシを使用して、光学面からほこりを取り除いてください。
顕微鏡表面の消毒
消毒液の最大塗布濃度は下記の通りです
アルコールの場合(2-プロパノールでテスト):60%
アルデヒドの場合(グルタルアルデヒドでテスト):2%
第四級化合物(DDACでテスト済み)の場合:0.2%
注:装置表面の損傷を防ぐため、上記消毒剤以外は使用しないでください。
必ずアルデヒド系および/またはアルコール系の消毒剤を使用してください。 第四級化合物の添加は許容されます。
新型コロナ感染症患者へ使用した機器の消毒
現在の世界的なコロナパンデミックのため、米国疾病管理予防センター(CDC)は、少なくとも70%アルコールの消毒液で表面を消毒することを推奨しています。ZEISS Meditec
AGは、経験に基づいて、手術用顕微鏡ならびに診断機器の表面をそのような溶液で消毒してもリスクがないことをここに確認します。表面が鈍くなったりマットになったりする可能性があることを排除することはできません。接着剤ラベルは、長期間の使用で剥がれる可能性もありますが、落ちることはありません。これらはシステムのパフォーマンス特性に影響を与えたり、患者やユーザーにリスクをもたらすことはありません。その他の適切な洗浄および消毒剤のリストについては、各機器のユーザーマニュアルを参照してください。
カールツァイス社製品のご愛顧に感謝申し上げますとともに、今後もよりよいサービスと製品のご提供をしていく所存でございます。
今後とも引き続きご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
更新:2020年5月18日