神は細部に宿る Henschel社では、何トンもの重さのギアハウジングの品質を、Carl Zeiss工業用測定機部門の測定技術を使用して保証しています。

長期間の使用に耐え切れず壊れる機械と、何年間も稼働し続ける機械との違いは何でしょうか。その違いはごく些細なことです。設計形状からのわずかな誤差と加工の不正確さが大きな違いとなります。ですからHenschel社では、できるだけ精度の高い測定技術を用いることにより、製造している歯車の寿命を延ばしています。歯車やハウジングなどの非常に大型で重量のある部品でも、最高品質を保証するため、マイクロメートルレベルで精度を保ちます。

Henschel社がZEISSのソリューションを用いて成果を上げた方法:
ZEISS GEAR PRO
成果:
  • 品質の改善
  • 供給性能と信頼性の向上

Henschel社では、何トンもの重さのギアハウジングの品質を、Carl Zeiss工業用測定機部門の測定技術を使用して保証しています。

課題: 極めて重く長い部品でも究極の精度を保つこと

Henschel社は、プラスチック加工機、路面電車、鉄道車両向けの歯車を製造しています。ギアボックスは最近まで外部から調達していましたが、現在では内製しています。鋼鉄製ハウジングは最大で重量が数トン、長さ4メートルにのぼり、その品質検査では非常に大型で精度の高い測定機を必要としています。Henschel社の品質管理部門長、Bodo Kohlmeyer氏はそのため、数か月前にCarl Zeiss IMTから新しい測定機を購入しました。

ヘンシェル社でのギアとギアハウジングの生産と品質検査
ヘンシェル社でのギアとギアハウジングの生産と品質検査

ソリューション: 850 mm長のスタイラスを使用可能なアクティブプローブの導入

「私たちのニーズに合う測定機を用意しているのは、当社のサプライヤーの中で3社だけでした。」とKohlmeyer氏は言います。Henschel社がCarl Zeissを選んだ主な理由は、ACCURAのアクティブプローブでした。このプローブは、測定時に部品までの距離を自動的に修正してくれます。

Henschel社は2010年からACCURA IIを使って作業してきました。この測定機には特に長いスタイラス(850 mm)が付いており、非常に大きなハウジング部品の内部を正確に測定することができます。Henschel社はこの測定機を使って、軸間隔、ベアリングの穴径、平行度のチェックをしています。

製品の信頼性は相当高まり、今や品質に関する私たちの高い要求を十分に実現することができるようになりました"

Kohlmeyer氏はこう締めくくりました。

メリット: 詳細まで最大限に管理できる

Kohlmeyer氏は、測定機は十分な根拠に基づいて導入する必要があることを良く知っていました。「多くの企業では、測定技術への予算を減らし、手動ログや目視検査を代わりに行っています。その結果にはときどき、酷いものもあります。」とKohlmeyer氏は言っています。個々のハウジングサプライヤーでの精度に関する問題は、Henschel社では今や過去のものです。「製品の信頼性は相当高まり、今や品質に関する私たちの高い要求を十分に実現することができるようになりました。」Kohlmeyer氏はこう締めくくりました。長い寿命と信頼性において世界的に評価の高い歯車により、Henschel社は世界中の要求の厳しい顧客から将来も受注を続けることができるでしょう。

Henschel社について

Henschel Antriebstechnik GmbH社は、推進技術分野におけるドイツのリーディングカンパニーです。推進技術の技術的発展において重要な役割を担っています。Henschel社は、機械工学および工場建設用の高性能歯車とそのハウジングを製造しています。Henschel社では定期的に、市場に合わせた推進ソリューションおよびあらゆる分野の歯車技術の革新を目指した研究開発および市場投入を行っています。