常に何歩も先を行く 例:射出成形金型

高品質の射出成形部品用の金型は非常に精密でなければなりません。例えば、部品の公差を30マイクロメートル未満にするには、金型の公差を10マイクロメートル未満にしなければなりません。Horst Scholz社は、お客様の成功を支援する新しい技術革新の開発を継続しながら、設計、金型製作、射出成形および測定技術を完全に同期することによってこの課題を克服しました。ZEISS Reverse Engineeringソフトウェアの使用を始めてから、非常に精度の高い金型を、非常に速く、より効率的に修正することができるようになったのです。

Scholz社がZEISSのソリューションを用いて成果を上げた方法:
ZEISS PRISMO
ZEISS REVERSE ENGINEERING
成果 :
  • 金型修正の頻度を削減
  • バッチ生産の開始までの時間を短縮
  • 時間とコストの削減により競争力を向上

ZEISS Reverse Engineeringソフトウェアによって射出成形の金型修正を迅速化

課題:開発にかかる時間の短縮

Scholz社は、射出成形機を使って毎年約15億個の部品を生産しています。これらの部品の製造に必要な射出成形金型は、約40人の熟練した従業員によって会社独自の金型製造プロセスで作成されています。同社は2009年以来、マイクロメートル単位の精度、つまり0.001ミリメートルの精度を達成しています。この達成には、設計者の尽力がありました。それまでは、射出成形金型の複雑な修正を行う場合、設計者は最初に製造された部品のスキャンデータとCADデータの違いをExcelファイルに手動で写し、それらを評価しなければなりませんでした。これは、非常に時間がかかり、かつ誤りの発生しやすい工程でした。Scholz 社では、非常に複雑な部品の場合、修正ループを5回以上実行することも珍しくありませんでした。

SensileMedical社のパッチポンプ用の部品など、Horst Scholz社が製造する複数の医療製品。
SensileMedical社のパッチポンプ用の部品など、Horst Scholz社が製造する複数の医療製品。
最初に製造されたテストパーツのスキャンデータをCADデータと比較します。疑似カラー表示により、エラーをすばやく特定できます。
最初に製造されたテストパーツのスキャンデータをCADデータと比較します。疑似カラー表示により、エラーをすばやく特定できます。

ソリューション:ZEISS Reverse Engineering

ZEISS Reverse Engineeringソフトウェアは、構造化されていない3D点群を処理します。接触式測定機、非接触式測定機(光学式測定機やレーザースキャナーなど)、X線CT装置などで得られたデータを取り扱うことができます。次に、ソフトウェアは点群を使用して、基になる形状を検出します。ZEISSが表面再構成用に開発したアルゴリズムを採用したソフトウェアは、非常に正確な測定データを正確なCADモデルに変換したいScholz GmbHのような企業に特に適しています。さらに、ZEISSソフトウェアが、Scholz社の設計部門のエンジニアであるRöder氏と彼の同僚にとって非常に便利なものであるもう1つの理由があります。「現在、金型製造用に特別に統合された機能を備えたリバースエンジニアリング用のソフトウェアはほかにありません」

お客様のご予算に留意しながら、最高の品質をご提供します"

テクニカルマネージャー、Karl-Herbert Ebert氏

利点:バッチ生産の急増

ZEISS Reverse Engineeringソフトウェアを使用することで、パッチポンプの製造に使用される射出成形金型で必要となった修正ループは2回だけでした。複雑な形状と2つの異なるプラスチックを使用していたにもかかわらずです」とRöder氏は言います。修正ループが少ないため、会社は通常より5か月以上早くポンプのバッチ生産を開始できました。Röder氏と彼の同僚は毎年、ZEISSソフトウェアを使用して顧客からの全注文の約15%を処理しています。「特に、技術的および物理的に可能な限界を押し広げたい場合は、このソフトウェアを使用しないと、不完全な結果になるか、経済的に非効率なプロセスになります」同社のテクニカルマネージャーであるKarl-Herbert Ebert氏は、これ以上なく同意しています。Ebert氏にとって、ZEISS Reverse Engineeringは、「お客様のコストに留意しながら、最高の品質を提供する」という同社の目標を達成するためのもう1つの重要なパズルのピースなのです。

Scholz社の設計部門のエンジニアであるFrank Röder氏は、射出成形部品の金型修正を行う際の課題について説明しました。
Scholz社の設計部門のエンジニアであるFrank Röder氏は、射出成形部品の金型修正を行う際の課題について説明しました。
Horst Scholz 社について

ドイツのグンデルスドルフに本社をおくプラスチック加工会社で、2017年3月現在で180人を超える従業員が働いています。家族経営の会社で、1974年にHorst Scholz氏が創業しました。1991年、Gertrud Ebert氏が父親から社のトップの座を引き継ぎました。射出成形技術に特化したこの会社は、1992年にはギアマシンを手掛けるようになり、続いて1999年にマイクロテクノロジー、2007年に医療テクノロジーにまで事業を拡大しました。2016年の収益は合計3,410万ユーロでした。Scholz社の取引先企業は、Bosch社、Siemens社、Stihl社など、品質要件が最も高いグローバル企業です。