
ZEISS OMNIA GC 220-180
大型製品向け次世代の自動X線検査ソリューションZEISS OMNIA GC 220-180は、大物鋳造品の品質保証ニーズに応える、アルミニウム製品の欠陥検出における将来性のあるソリューションです。
最大2,200 × 1,800 × 900 mmの検査ボリュームと自動化されたワークフローにより、短いサイクルタイムでの2D X線検査を実現。アットラインまたはインラインでも、あらゆる業界で量産プロセス全体を最適化します。
大物鋳造品の欠陥検出に最適なシステム
リア・フロントアンダーボディーのような大型製品を確実に検査
ZEISS OMNIA GCは、自動車製造の未来に向けて設計されています。大型化が進む鋳造品に対応するため、より高度な検査ソリューションを提供します。
高品質なX線技術と精密設計のシステムにより、最大級の製品にも対応可能で、速度や精度を犠牲にすることなく、鮮明で詳細な画像を提供します。
さらにそのインテリジェントな設計により、1回の検査で製品全体をカバーし、検査時間を大幅に短縮しながら高い精度を維持します。
シングルドアまたはダブルドアのソリューション(多様な要件に対応)
ZEISS OMNIA GCは、アットラインまたはインライン検査向けのシングルドアシステムとして構成可能です。
コンパクトな設計により、省スペースで既存の量産ラインへ容易に統合でき、低~中スループットの連続タスクに最適です。
ダブルドア構成にアップグレードすれば、複数パレットの並列搬出入検査が可能な高スループットモデルに進化します。
柔軟な拡張性により、生産量に応じたスケーラブルな検査体制を構築できます。

カルテシアン軸による全方位からの精密検査
本システムは高精度なカルテシアン軸により、製品のあらゆる重要部位を鮮明に捉えます。
回転関節を持つロボット式とは異なり、直線的かつ滑らかな動作でチルト・ズーム・位置決めが可能です。
これにより、複雑な鋳造品の奥深い部位にもアクセスできます。
X線ビームは±60°の傾斜検査に対応し、最大15 m/分の移動速度で、あらゆる角度からの柔軟な高速検査を実現します。
自動欠陥認識(ADR)
ZEISS OMNIA GCは、ASTM規格に準拠した完全自動検査と欠陥評価を実現する、先進的な自動欠陥認識(ADR)機能を搭載しています。
本システムは欠陥部品を自動的に検出・分類し、安定した品質保証をサポートします。
- ポロジティー、介在物、クラック、引け巣、ブローホールの自動識別
- カスタマイズ可能な欠陥ライブラリと内蔵許容基準
- 自己診断機能と校正ツール
- リアルタイムの量産工程監視と欠陥統計
- 高度な画像補正機能
仕様
ZEISS OMNIA GC 220-180
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X線管 |
160/225 kV, 800 W | 1800 W (ミリフォーカス) |
FPD |
8インチ:1024 × 1024 px(ピクセルサイズ:200 µm) |
測定範囲 |
2,200 x 1,800 x 900 mm |
設置面積 |
シングルドア(コンベア含む):2,870 × 8,149 mm |
装置重量 |
20 t |