3D X線顕微鏡を使ってパッケージ故障解析の成功率向上

先端半導体パッケージの不良原因を調査する際、3D X線顕微鏡は内部構造を非破壊で可視化し、隠れた欠陥の特定や、さらなる詳細解析のための正確な試料調製をサポートします。

  • 機械的な試料調製や断面作製を最小限に
  • 試料の完全性を維持し、調製に伴うアーティファクトを防止
  • 欠陥構造や故障モードを可視化
  • 今後の故障解析ワークフローのためのロードマップを作成

非破壊3Dイメージング

ZEISS 3D X線顕微鏡(XRM)は、埋設された欠陥を非破壊かつ高分解能で可視化し、試料および欠陥構造の完全性を保持します。このソリューションは標準的な故障解析(FA)ワークフローにシームレスに組み込むことができ、その後の物理的FAプロセスの効率向上と根本原因の究明をサポートします。

  • モジュールからパッケージ、インターコネクトまで多様なサンプルを観察
  • あらゆる角度からの3D洞察やバーチャル断面を取得
  • 3Dナビゲーションデータにより、精密な断面作製を支援

最先端のイメージング技術で画期的な高分解能を実現

異種集積やチップレットをはじめとする先端パッケージング技術は、より大規模なパッケージプラットフォームで採用が進んでおり、従来型マイクロCTシステムの分解能の限界に挑戦しています。

ZEISS X線顕微鏡は、サブミクロン分解能の3Dイメージングと解析の限界を押し広げ、450 nmという優れた空間分解能を実現します。これにより、3Dインターコネクト、再配線層(RDL)、スルーシリコンビア(TSV)、組込みブリッジ、ハイブリッドボンド、はんだバンプなど、複雑な構造体を詳細に可視化できます。

幅広い材料に対して優れたコントラストを実現

ポリマー、樹脂、接着剤、熱インターフェース材料、金属ワイヤ、トレース、はんだなどの多様な材料は、コントラストが低いため可視化が難しいことが多くあります。

ZEISSのX線顕微鏡は、独自設計のアーキテクチャと先進のシンチレータ結合光学系により、これらの材料を効果的に可視化できる優れたコントラストを実現します。

矢印をスライドさせることで、広視野での標準的なX線イメージングと、同じ領域にSupercharger高分解能ディープラーニングアルゴリズムを適用した場合の鮮明な結果を比較できます

受賞歴を誇るAI搭載の再構成技術で高スループットイメージングを実現

革新的なAIベースの技術により、X線イメージングにおける「高速取得と高分解能の両立」や「広視野で高分解能を維持する」といった根本的な課題が解決されつつあります。

ディープラーニングを活用したZEISS DeepRecon Proでは、画像品質を維持しながらスキャン速度を4倍に高速化。さらに、ZEISS DeepScoutにより、広い視野でも高分解能イメージングを実現でき、広範囲の観察でも複数の長時間スキャンを行う必要が大幅に減少します。

統合されたユーザー中心のインターフェースにより、簡単にスキャン設定が可能

ZEISS NavX 2.0 XRMのユーザーインターフェースにより、X線スキャンの設定を簡単かつ最適化できます。主な特長は次のとおりです:

    • 高速(約1分)かつ高精度なサンプルナビゲーションにより、高分解能スキャン領域を的確に特定
    • 組み込み型インテリジェントワークフローでユーザーをガイド
    • 初心者でも簡単に、効率的な結果を得られ、熟練者には高度な自由度を提供
    • サンプルの包絡体や干渉回避、3D方向指示のための拡張現実(AR)機能搭載
    • 初心者から中級・上級者まで各ユーザープロファイルに合わせて画面上でスキャンを最適化
    • 自動ファイル転送により、データ管理やアーカイブも効率化

     

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