健康と予防

目のためのエクササイズ

私たちの目は、毎日負担の重い作業を行っています。簡単で軽いいくつかのエクササイズで、目の疲れを癒すことができます

16 10月 2021
目のためのエクササイズ

現代のライフスタイルでは、目に大きな負担がかかります。例えばコンピュータで作業を行うと、画面のさまざまなコントラストや明るさに1日あたり最大で3万回も目を適合させなければなりません。この回数は、車の運転やスポーツの場合も同程度です。これによって目が疲れ、涙目、かゆみ、赤目などの症状が現れるのも不思議はありません。これに肩こりや頭痛が伴うこともよくあります。しかし、これは避けられないことではありません。目の疲れを癒すいくつかの簡単なエクササイズを行えば、痛みとは無縁の視力を取り戻すことができます。

現代社会では、働く人の半数以上がコンピュータ画面の前に座って仕事をしています。科学的な研究によると、画面を恒常的に見続けることによって視力が損なわれることが明らかになっています。コントラストの識別、色の区別や、遠近の焦点距離の切り替えがますます困難になりつつあります。常に近視眼的な作業を行うと、視界が限られてしまうことさえあります。

目の疲れを癒すいくつかのエクササイズは、この問題を解消する上で非常に役に立ちます。このエクササイズは、ほんの数分しかかからず、いつでもどこでも行える上、コンピュータで作業を行う際に集中力を高めることも期待できます。ぜひ一度お試しください。目の疲れを癒すための最善の方法について、その概略を以下に説明します。

目の疲れを癒すエクササイズ

パーミング
楽な姿勢で椅子に座り、平らなところに腕を置いて目を閉じます。そして、手のひらで目を覆います。視界は真っ暗になるはずです。次に、1~2分間、ゆっくりと、意識的に息を吸ったり吐いたりします。これが終わったら、手のひらをゆっくりと目から離して、目を開けます。

4方向エクササイズ
楽な姿勢でスツールに座り、頭をまっすぐな状態に保ちます。そして、上下左右の4つの方向を向いて、それぞれ2~3秒間ずつ、できる限り遠くを眺めます。これを3回繰り返します。重要:頭は動かさずに、目だけ動かしてください。

眼窩マッサージ
優しいマッサージは、目の疲れをほぐす上で実用性があります。親指の先を使って、眉毛の下の部分をマッサージします。また、鼻の上部からまぶたの端まで、円を描くように指を動かします。

目のストレス緩和エクササイズ
背筋を伸ばして座り、片方の腕を鼻の前方の位置に伸ばして、親指を上に向けます。次に、5つのものを選択します。鼻の先端、まっすぐに伸ばした腕、親指、そして、室内の離れたところにあるものを2つ選んでください。5つのものを順番に、それぞれ数回呼吸するだけの時間眺めます。締めくくりに、両目で鼻の先から腕、親指、そして室内の2つのものへと視線を移して、最後にはるか遠くを眺めます。

調節エクササイズ
右手の人さし指を、目の高さで目から腕半分の距離の位置に持ち上げます。その指の15センチ向こう側の位置に、左手の人差し指を持ち上げます。一定の時間間隔で、2本の人差し指を交互に眺めます。これを1分間行います。

バタフライ・エクササイズ(ドライアイ予防のため)
頭をまっすぐに立てた状態で前方を見て、顔の筋肉と下あごの力を抜きます。次に、両目のまぶたを20回、開いたり閉じたりします。この間、顔の筋肉は力を抜いたままにします。まぶたは、蝶の羽のように、ゆっくりと楽に動かします。

疑わしい勧誘にご注意ください

多数の企業や代理店が、眼鏡を使わずに生活できるようになるとセミナーや書籍で宣伝して、専門的な目のトレーニングを提供しています。しかし、明らかなことが1つあります。現時点では、そのような手法に効果があることを証明する科学的な証拠はありません。研究によれば、視界の鮮明さがわずかに向上することが示されていますが、眼鏡をかけずに車を運転できる程度には達しません。それぞれの人の目のニーズに合わせて調整された眼鏡レンズを使用し、眼鏡店で定期的に目の検査をしてもらうことの方がはるかに大切です。


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