スポーツとレジャー

スポーツアイウェアを選ぶときのアドバイス

スポーツアイウェアを買うときに、常に気をつけるべき点は何でしょう?目を守りながら、アスリートとしてのパフォーマンスを高めるためにどのようなことができるかチェックしましょう。

16 10月 2019
  • People at the beach playing beach volleyball

スポーツアイウェアの特性を最大限に引き出すためには、適切なカラーと快適な掛け心地などのポイントを心がけましょう。出すためには、適切なカラーと快適な掛け心地などのポイントを心がけましょう。出来合いのスポーツアイウェアでも十分用が足りることはよくあります - しかしスポーツの種類によって、また特殊な視力障害があり、コンタクトレンズが使用できない方の場合は、オーダーメイドのメガネの方が多くの要件を満たします。スポーツアイウェアを購入する際に、気をつけるべき点は何でしょうか?そして、スポーツアイウェアと普通のメガネとでは、どのような違いがあるのでしょうか?BETTER VISIONは正しくお選びいただくための10のヒントをまとめました。

  • 以下にすべてのカテゴリーを一覧でご紹介します - スポーツアイウェアの5段階の保護レベル:

    通常、カラーレンズでは5つの異なる保護レベルが区別されます。以下の一覧表では異なるアイウェアのオプションとどのカテゴリーがどのような条件に適応しているかを見ていただけます。

    カテゴリー0

    非常にクリアで明るい

    視感透過率
    80~100%

    目を虫や風から守るのに理想的

    カテゴリー1

    薄い色が入った感じでやや明るい

    視感透過率
    43~80%

    曇天および軽い日差しの時にコントラストを改善する

    カテゴリー2

    濃い

    視感透過率
    18~43%

    例えば夏の日中など通常の日照条件に最適

    カテゴリー3

    非常に濃い

    視感透過率
    8~18%

    ウィンタースポーツ、山や海岸に最適

    カテゴリー4

    極めて濃く、(または)反射コーティングつき

    視感透過率
    3~8%

    氷河、水上または砂漠などの日照条件に理想的(自動車の運転には不向きです)

  • 最適の素材は何でしょう?

    スポーツアイウェアを購入するときに最も大切なことは、レンズとフレームに適切な素材を選ぶことです。ポーツをしているときに怪我をすると、目に重大なキズをつける危険がありますが、スポーツアイウェアは保護する役目も果たします。どのようなスポーツをするかによってどのアイウェアが最適か決まりますが、基本はすべて同じです。

    アイウェアはできるだけ耐久性があり軽量で快適なぴったりとしたフィットのものを選びましょう。散光が目に届かないように、メガネレンズは目から離れすぎないようにし、同時に、レンズにまつげが触れないような距離になければなりません。素材はできるだけ耐久性が高く、割れにくく、柔軟性の高いものでなくてはなりません。このような特性があれば、転んだような時でも、メガネが柔軟に衝撃を受け止めてくれるので、怪我のリスクが軽減されます。適切な素材を選ぶことは、装用者の快適性に大きな影響を与えます。

    簡単にいうと:アイウェアが軽ければ軽いほど、鼻の上にかかる負担が軽いため、快適です。そのため、それからもちろん怪我のリスクを軽減するためにも、アイウェアはプラスチック製(ポリカーボネイトやポリアミドなど)が第一候補として望ましいものです。ガラス製のレンズに比べて、質量は50%程度軽く仕上げられます。

    注意:フレームをお選びになる時は、怪我の原因となりそうな(例えば金属やガラス製の)パーツがない点を確認してください。さらに:プラスチックレンズのハードコーティングは、キズを防いでくれます。

  • どのようなカラーが入手可能でしょうか?そして、どのカラーがどのような種類のスポーツに向いているのでしょうか?

    どのようなカラーが入手可能でしょうか?

    まず:カラーレンズは単に眼に当たる光の量を減らすだけでなく、色の仕様によって、スペクトルの構成を変えます。色覚は人によって違いがあり、カラーの認識の仕方も一人ひとり違います。適切なカラーを選択することは、個人の個性に合わせた選択であり、一人の人にとって快適なカラーが皆に快適に感じられる、というものではありません。カラーを選ぶときには、時間をかけて眼鏡店でじっくりいろいろなオプションを試してみてください。

    ただし、どのような色を選ぶにしても、暗すぎるものを選ばないように。色の濃さと色は、スポーツの種類と、予想される環境の明るさに合わせなくてはなりません。各保護レベルを見ていただければ、概観をつかんでいただけます(1参照) スキーやウォータースポーツをしていると、太陽光線量は他のアウトドア活動に比べて高くなると思われます。そのため、カラーは濃いめのものがよいでしょう。ウォータースポーツや釣りの愛好家には、レンズの偏光フィルターが役立つでしょう。この特殊なコーティングは、ストレスになる乱反射、例えば太陽が濡れた道路、雪、水または金属などを照らしたときに発生する反射光を減らします。その結果、非常に強い太陽の下でも乱反射が軽減され、クリアで快適な視界を楽しめます。

  • スポーツをする場合には、ヘルメットのような特別な装具が必要なことがあります。そのような方は、眼鏡店を訪れる際にそれらをご持参ください。そうすれば、初めから状況を的確に把握し、あなたに理想的なソリューションをみつけることができます。特にスポーツをしているときの装用者の姿勢はレンズ設計とそれに続くレンズのフィッティングにとり極めて重要です。視点が理想的な位置にないと、新しいメガネをかけても、快適な視野を得られなくなってしまいます。ゴルファー、ハンターやアーチャーなど、射的スポーツをする方はアイウェアをスポーツの現場、すなわち射撃場やゴルフコースなどでフィッティングを行い、その後で最終的な矯正を眼鏡店ですることができれば理想的です。

    注意:多焦点レンズとも呼ばれる遠近両用レンズは、ほぼすべてのスポーツ(自転車やグライディングなども含めて)に適しています。しかしゴルフには向いていません。遠近両用レンズは、一定の位置でものがよく見えるように設定されているものですが、ゴルフではショットを決めるときに頭を動かし、姿勢を変え視線を動かさなくてはなりません。

  • スポーツアイウェアは普通の視力矯正用メガネに比べ、いろいろな負荷がかかるもので、壊れやすい場面に遭遇するものです。さまざまな環境においてスポーツバッグで運ばれることにも耐えられなくてはならないため、普段から素材に対する負荷試験が行われています。キズから保護できるような適切なコーティングは、スポーツアイウェアの必須条件です。お忘れなく:メガネにキズがついたら、すぐに交換すべきです。ですから初めから傷つくことを予防することに越したことはありません。ZEISS DuraVision® Platinum のようなハードコーティングは、レンズがキズつくことを予防するほか、汚れや水を効果的に寄せ付けず、毎日のレンズのお手入れを簡単にします。レンズは汚れにくくなり、簡単にきれいにすることができるようになります。もうひとつ欠かせないのは:紫外線AとBから守る100%の紫外線保護。大半のメガネレンズやサングラスレンズが紫外線保護を謳っていますが、残念なことにその中のいくつかはあまり当てにできないのも事実です。眼鏡店ではサングラスの紫外線保護機能が実際どの程度信頼できるものなのかを知ることができます。もちろん、高級な製品であればそのような心配はいりません(例えばZEISS製など)。あなたに適したソリューションを眼鏡店にご相談ください。喜んでお答えいたします。

  • ハイカーブデザインのアイウェアはなくてはならないものです。汚れ、日光や空気中の小さな埃の粒子から保護し、同時に隅々までくっきりとしたシャープな視界を提供します。

    ですが、ハイカーブデザインであっても、もともとの目の不具合は、視界がゆがんでしまわないように初めからしっかり矯正してなくてはなりません。大きなレンズ直径でも強く曲がったハイカーブ設計のフレームでも、スポーツアイウェアは平たく、安定したものでなくてはなりません。

  • スポーツアイウェアを長期にわたって楽しんでいただくためには、いくつかの基本ポイントを頭の片隅に入れておいてください。他のメガネ同様、スポーツアイウェアも極端な高温に長期にわたって晒されることを嫌います。高温や湿度の変化はフレームやコーティングを傷める危険があります。使わないときには、いつでもケースにしまうことが勧められるのはそのためです。夏の暑い日に車の中に放置するのはやめましょう。

    ひとことで言ってしまえば:注意深い扱いができる人ほど、スポーツアイウェアを長らくお楽しみいただけます。適切な備品をお使いください。汚れの拭き取りが楽になり、新しいメガネが長期間にわたってお役に立てるでしょう。

  • 常用メガネに加えて、いつも特別なスポーツアイウェアを購入する必要はありません。例えばスキーとウォータースポーツのためには、デイリーコンタクトレンズや度の入ったスポーツアイウェアも便利なひとつの選択肢でしょう。デイリーレンズは水泳のときでも装用していられることはご存知でしたか?コンタクトレンズは真空によりしっかりと眼の上に付着するのです。しかし、ある程度の注意は必要です。コンタクトレンズは眼の一部しか覆っていないため、十分な紫外線保護ができているとは言えません。コンタクトレンズ装用者には紫外線AおよびBから保護するサングラスをいつでも持っていることが大切、というのはそのためです。  

  • コンタクトレンズの装用者の快適性に影響を与える三つの要素があります。それは、レンズの品質、プロによるフィッティング、高品質のコンタクトレンズ洗浄液の使用、です。どのようなコンタクトレンズを選ぶ場合でも、メガネ同様、眼鏡店で矯正してもらいましょう。眼鏡店ではあなたの視力を測定し、眼球の角膜表面を測定し、涙膜の状態を検査して、あなたにとって理想的なコンタクトレンズをお勧めするでしょう。

    お忘れなく:清潔を保つことは、コンタクト装用者の第一課題です。不十分な衛生や不適切なケアは、細菌やウィルスといったものに起因する目の感染症につながります。これは痛みにより装用者の快適性に影響を及ぼすだけでなく、目を恒久的に傷つけてしまう危険があります。コンタクトレンズ装用者にとって清潔を保つことに妥協は許されません。

特殊なスポーツアイウェアがご入用ですか?特別なご要望はおありですか?

眼鏡店では特殊なスポーツアイウェアや特別の視界の要請をご入用の場合等、喜んでサポートさせていただきます。多くのZEISS取り扱い眼鏡店はスポーツアイウェアの専門家であり、お客様に的確なアドバイスをしてくれますので、お気軽にご相談ください。


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