健康と予防

コンタクトレンズ装用の10のアドバイス

どんなコンタクトレンズがあり、それらに何ができるのか、そしてより良い視覚を手に入れるために重要なことは何なのかをご確認ください。

2021 11月 21
  • コンタクトレンズ装用の10のアドバイス

コンタクトレンズとメガネは良いコンビです。多くの人にとって、コンタクトレンズは視覚的な自由を手に入れ、スポーツや休暇など、よりアクティブでダイナミックなライフスタイルを楽しめるようにするものです。また、度付きメガネが必要なことを忘れ、自分本来の顔をメガネで隠すことなく、そのまま人に見せられるようにします。目を長期的に健康でリラックスした状態に保つための、コンタクトレンズ装用の10のヒントをまとめました。

1. どのコンタクトレンズを誰に?

まずは、自分の処方がコンタクトレンズで対応可能かどうかを知る必要があります。

コンタクトレンズは近視と遠視の両方を矯正できるのはもちろん、乱視や老眼など、その他のタイプの視力異常も矯正できます。とはいえ、補正プリズムを統合して眼位異常を矯正することはできません。このずれは一部融像除去斜位と呼ばれており、メガネレンズでしか矯正できません。 

コンタクトレンズはソフトレンズとハードレンズに分類されます。

ソフトコンタクトレンズは、取り替えまでに使用できる期間に応じて分類されます。いわゆる使用日数です。現在は4種類の異なる使用日数のものが処方されています。1日で使い捨てにするデイリー、2週間交換、1ヶ月交換、6ヶ月タイプ、さらに最大30日まで取り外すことなく使えるタイプがあります。

ハードコンタクトレンズには主に2タイプがあります。標準ハードコンタクトレンズは、装用者の目に合わせて個人的にフィッティングしてあり、素材によって1年から2年使用できます。このタイプは日中装用し、寝る時には外します。 オルソケラトロジーコンタクトレンズは、眠っている間に装用し、朝に取り外します。このコンタクトレンズは夜の間に角膜の形を整え、翌日に視覚補助具を一切使わずに過ごせるようにします。

メガネ同様に、コンタクトレンズのフィッティングには専門家によるプロフェッショナルなサービスが不可欠です。自分のニーズにマッチするコンタクトレンズ選びは、ご利用の眼鏡店にご相談ください。きめ細やかな助言を得られます。レンズのつけ方や外し方のコツ、最適なクリーニング方法を教えてもらえます。

自分の健康を守る: コンタクトレンズをご利用の場合は、かかりつけのアイケア機関で定期的な検査を受けることが推奨されます。

2. コンタクトレンズユーザーの最優先事項は清潔さ

コンタクトレンズユーザーの最優先事項は清潔さ

メガネのクリーニングを怠ると、視界の質が悪くなります。これは不快かもしれませんが、有害ではありません。しかし、コンタクトレンズの場合は有害です。コンタクトレンズは目に直接装着するため、クリーニングとお手入れは最優先事項になります。当たり前だと思われるかもしれませんが、コンタクトレンズをつけたり外したりする前には、手を洗うことが重要です。

水道水は殺菌されていません。従って、コンタクトレンズのすすぎには必ず生理食塩水を使用し、レンズそのものとコンタクトレンズケースのクリーニングには適切な洗浄液を使用する必要があります。ケースは毎月新しいものに交換すべきです。洗浄液の注ぎ口は常に無菌状態に保たなければなりません。指にもコンタクトレンズにも直接触れることがないよう、注意します。使用期限が過ぎたコンタクトレンズ洗浄剤は使用しないでください。外したコンタクトレンズはすぐに洗浄し殺菌します。まずは手動で洗浄し、その後コンタクトレンズケースに入れます。

コンタクトレンズは保存液を入れた適切なケースに浸け、常に衛生的に保存します。使用済みの保存液は廃棄することで、無菌状態を保ちます。オールインワンの洗浄・保存液はレンズのクリーニングと保存の両方に使用できます。危険な化学反応を防ぐには、自分のコンタクトレンズに合った適切な洗浄剤を使用することが重要です。

3. コンタクトレンズ連続してつけていられる時間は?目のための適正装着時間は?

コンタクトレンズ連続してつけていられる時間は?目のための適正装着時間は?

コンタクトレンズは毎日24時間つけるべきものではありません。目を休ませ、新鮮な空気を供給する必要があります。多くの専門家は、コンタクトレンズを8時間以上連続して装着しないように忠告しています。
とはいえ、厳密なルールがあるわけではなく、装用時間は一人ひとりのユーザーの状況と、コンタクトレンズのタイプおよび品質に左右されます。自分のレンズの規定装用時間、洗浄手順および使用期限を確認し、レンズによって目が不快になることがないようにしましょう。購入前にコンタクトレンズの酸素透過率をチェックすることも大切です。酸素透過率は装用時間に特に影響を与える要素だからです。これはDk値 (比誘電率) として表示されます。コンタクトレンズの素材、そしてある程度まで温度に影響される要素です。かかりつけの眼鏡店にお問い合わせください。

永久コンタクトレンズは、コンタクトレンズ液にアレルギーのある人向けに開発されました。このタイプが自分に適している場合は30日間、昼夜問わずレンズを装用し続けることになります。洗浄と殺菌のために断続的に外す必要もありません。

目に炎症の兆候が認められたり、痛みが生じた場合は、コンタクトレンズを外して眼鏡を使用しましょう。発熱時やひどい風邪をひいた場合も同様です。病気からの回復期には、同じコンタクトレンズを使用しても問題ないか、念のために廃棄すべきかを医師に確認してください。これは、1ヵ月または6ヵ月交換のコンタクトレンズの場合に特に重要になります。

4. コンタクトレンズ使用によるドライアイや眼精疲労

コンタクトレンズにより自由度と独立性が高まることは間違いありませんが、多くのユーザーは  ドライアイという問題に悩まされています。目薬が役に立つ場合もありますが、 すべての目薬が適している訳ではありません。ご利用の眼鏡店または眼科医に、自分のコンタクトレンズにはどの目薬が最適で、どの程度の量をどういった頻度でさすべきなのか、お問い合わせください。一時的にメガネにかけかえることも、症状を軽減させる効果があります。例えばオフィスでの忙しい一日を終えた夜には、コンタクトレンズを消毒溶液の入ったケースに浸けて、代わりにメガネをかけましょう。

チームプレイ: メガネかコンタクトか、ではなくメガネとコンタクト

5. チームプレイ: メガネかコンタクトか、ではなくメガネとコンタクト

ZEISSの調査によると、ますます多くの人がメガネを愛用しており、度入りのメガネを複数所有しています。ZEISSには、コンタクトレンズ使用後の目をリフレッシュするために特別に開発されたメガネレンズがあることをご存じですか?ZEISS EnergizeMe®リフレッシュレンズは、コンタクトレンズユーザーに従来のメガネ以上のものを提供します。コンタクトレンズユーザーの視覚行動と、デジタル世界における視界に最適化された革新的な設計のレンズです。

6. その逆もまた然り。スポーツや水泳、休暇などの特定の状況では、使い捨てコンタクトはメガネユーザーにとって魅力的な選択肢です。

メガネユーザーは、例えば休暇中やスポーツをする時などに、必要に応じて気軽に使い捨てコンタクトに切り替えられます。コンタクトレンズを初めて、または時々使う方は、眼鏡店にご相談の上、自分に合ったレンズをお選びください。

コンタクトレンズユーザーにはサングラスも必要です。
コンタクトレンズは紫外線カットフィルターが統合されたものを必ず選ぶようにし、角膜と目の内側を有害な紫外線から守りましょう。それでも、コンタクトレンズユーザーは紫外線に注意する必要があります。コンタクトレンズは目の一部しか覆わないので、紫外線を完全に防護することはできません。従って、サングラスはコンタクトレンズユーザーにとっても必需品なのです。

特別な時にはカラーコンタクトを

7. 特別な時にはカラーコンタクトを

カラーコンタクトは、度入りのものも度なしのものも大人気です。特別なイベントで、透き通るような青い目で注目を集めたり、ディナーパーティで、美しいイブニングドレスにぴったりマッチする魅惑的な緑の目で話題をさらってみたいと思いませんか?あるいは、邪悪な猫の目でハロウィーンの仮装を仕上げたいと思うことは?いずれも、コンタクトレンズが可能にします。大胆になって試してみましょう。目は時として、千の言葉よりも多くを語ります。色付きのコンタクトレンズも、クリアタイプと同様にお手入れする必要があります。目を健康に保つには、適切な洗浄剤を使った徹底的なクリーニングが欠かせません。

People clubbing and dancing at party

8. コンタクトレンズをつけっぱなしにする – 専門家の意見は?

眠っている場合ではない夜というものがあるものです。そんな時、私たちは自分がまだコンタクトレンズをつけていることを忘れがちです。パーティで夜を明かしている時に、コンタクトを置いておく場所なんてありません。とはいえ、このような状況でも、目と翌日のことをなるべく考えるべきです。こんな日、あるいは夜には、1日使い捨てのデイリータイプを使うのが最適です。もちろん、その場合も感染症を予防するためには手を丁寧に洗うことが不可欠です。とはいえ、デイリータイプなら汚れや紛失を気にしなくて大丈夫。使い終わったら捨てるだけで、殺菌する必要もありません。コンタクトを外した後は、薄いレンズをはめたファッショナブルなメガネで視線を集めましょう。メガネとコンタクトを併用することが決め手です。

9. デジタル世界における現代の視界 – 何が変わったのか?

メールやWhatsAppメッセージをささっと確認したり、YouTubeの動画を見たり、デバイスを介して友人と喋ったり、タブレットで本を読んだり。スマートフォンや電子ブックリーダーなどのデジタルデバイスは、今やハンドバッグや新聞、車のキーのように日常に溶け込んでいます。とはいえ、この状況は私たちの目に負担をかけています。これらのデジタルデバイスは本を読む時よりも近い距離で使用されるので、目は従来よりも頻繁に近距離と遠距離の間で切り替えなければならなくなりました。デジタル時代に求められる視界は、私たちの目に最大限の要求を突きつけます。コンタクトレンズユーザーの目も例外ではありません。メガネが目をリラックスさせる役に立つ場合があります。スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスを長時間使用することは、目にストレスをかけ、疲れ目の原因になります。コンタクトレンズユーザーのニーズを満たすために設計されたZEISS EnergizeMe®リフレッシュレンズは、特殊テクノロジーを搭載しており、読書やあらゆるデジタルデバイスの使用を容易にし、デジタル眼精疲労の予防に役立ちます。

10. 複数の度数が入った遠近両用コンタクトレンズ

ほとんどの人は、年を取るにつれて老眼  症状が出て来ます。近距離と遠距離、そしてその間の距離のものを見えるようにする遠近両用レンズが必要になります。この場合、遠近両用、または多焦点コンタクトレンズも解決策となりえます。方法はさまざまです。もっとも簡単なのは、遠距離用のコンタクトレンズを老眼鏡と組み合わせること。あるいは、単眼視野メソッドを採用して、左右の目をコンタクトレンズで遠視用と近視用に矯正する方法もあります。後は脳内のメカニズムが像を処理してくれます。とはいえ、この方法では立体視が難しくなる場合があり、また左右の目の見え方が大幅に違わないようにする必要があります。

「同時視システム」では、一枚のレンズが近距離と遠距離向けの異なる度に分かれたコンタクトレンズで、それぞれの度を交互に使用します。設計にはいくつかの種類があります。遠近両用コンタクトレンズでは、近距離用と遠距離用の2つの度が必ず円環状に配置されます。遠用部を中心部に、近用部を外側に配置する設計もあれば、 中間に累進帯の輪があるレンズや、輪ごとに度数が交代するレンズもあります。両方の度数は同時に認識され、 脳は近くと遠くの画像を「正しく」見ることに慣れていきます。

重要事項:   専門家のアドバイスを求め、お試しください。このタイプのレンズに適応できない方もいます。


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