医療従事者による治療説明

LASIK手術について

手術中に行われること

LASIKは長年にわたり、世界中で何百万もの人々の視力を改善してきた信頼性と実績のあるレーザー視力矯正手術です4。SMILEと呼ばれる低侵襲のレンチクル摘出手術と同様に、多くの人々に受け入れられてきました。ここでは手術中に何が行われるか、また、LASIK手術がどのようにメガネやコンタクトレンズへの依存を軽減し、または解消できるかについてご紹介します。

LASIKとは

LASIKで矯正できる屈折異常は?

LASIKは1990年代から広く行われているレーザー視力矯正手術です4。近視、乱視などの目の疾患の矯正に適しています。LASIK手術がどのように行われるかについて、下記の動画をご覧ください。

LASIKとは

LASIK手術のステップ
Femto-LASIK²手術の一般的なステップを紹介します。
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  • ステップ1

    Femto-LASIK²手術を始める前に

    手術中の痛みを最小限に抑えるために、目を麻酔薬の点眼で麻痺させます。手術中に瞬きをしないようにするため、開瞼器を装着します。このとき患者は軽い圧迫感を感じる場合があります。

  • ステップ2

    フラップ*の作成

    Femto-LASIK²では、フェムトセカンドレーザーで角膜に薄いフラップ*を精緻に作成します。その後、エキシマレーザーを照射するために目の位置が再調整されます。

    *「フラップ」とは、レーシック手術において角膜表面を薄くスライスして作る蓋のこと

  • ステップ3

    角膜の形成

    角膜の実質層**にアクセスするため、フラップ*を慎重にめくります。エキシマレーザーで角膜組織を形成し、屈折異常を矯正します。

    *「フラップ」とは、レーシック手術において角膜表面を薄くスライスして作る蓋のこと 

    **実質層とは、角膜の大部分を占める厚みのある層で、LASIKでは、この実質層をレーザーで削ることで視力矯正を行います。

  • ステップ4

    フラップ*を戻す・治癒

    フラップ*を再び元の位置に戻します。数時間で実質層**に吸着しはじめます。

    *「フラップ」とは、レーシック手術において角膜表面を薄くスライスして作る蓋のこと

    **実質層とは、角膜の大部分を占める厚みのある層で、LASIKでは、この実質層をレーザーで削ることで視力矯正を行います。

  • ステップ5

    回復

    治療後、目を擦こすったりぶつけたりしないように、保護用のアイシールドが装着されます。感染を防ぎ、回復を促すために、抗生物質の点眼薬やその他の薬が処方されることがあります。

初期
最新

LASIKの特長

LASIKを選択する理由
  • 広く普及した治療法
    LASIKは20年以上にわたり、レーザー視力矯正の標準的な治療法として広く認知されています4。そのため、多くの医師が手術に熟練しており、LASIK手術全体に関する豊富な経験を持っています。
  • LASIKに対応する医療機関の経験
    手術の実施に関して、治療にかかる費用だけでなく、医療機関の経験・実績・技術など、他にも多くの要素を考慮します。

レーザー視力矯正の代替手術

LASIK手術以外に、SMILEと呼ばれるレーザー視力矯正手術もあります。この手術はフラップ*を作成しないため、目の表面への影響が低減します。LASIKと同様に、SMILEの安全性と有効性、ならびに合併症の発生率が低いことが報告されています4

屈折異常や健康状態、年齢、ライフスタイルによっては、ある手術が他の手術よりも適している場合があります。眼科医が患者に合った選択肢についてアドバイスします。

*「フラップ」とは、レーシック手術において角膜表面を薄くスライスして作る蓋のこと

LASIK手術に関するよくある質問

  • 医師は患者の目を検査して、レーザー視力矯正が適応を判断し、適切な手術方法を決定します。同時に、患者からの質問にも答えます。

    この診察は、患者が医師の経験や使用している技術、提供される手術法の利点について知る機会でもあります。患者が自分に合ったレーザー視力矯正を受けるかどうかを決める際の重要な要素になるでしょう。

  • LASIK手術自体は比較的短時間で、片目あたり約15分ほどで終了します。

  • はい。LASIKには、従来のLASIKとFemto-LASIKの2種類があります。その違いは、手術中にフラップ*を作成する方法にあります。従来のLASIKでは、手動のメス(マイクロケラトーム)が使用されるのに対し、ブレードレスのFemto-LASIKでは、精密なフェムトセカンドレーザーを使って角膜にフラップ*を作成します。

    *「フラップ」とは、レーシック手術において角膜表面を薄くスライスして作る蓋のこと

  • LASIK手術は、事前に目を十分に麻酔して行われます。患者は意識のある状態ですが、手術中はほとんどの患者が不快感を感じることがありません。手術後に若干の不快感を感じることがありますが、目薬で軽減でき、すぐに収まっていきます。目をこすらないように注意する必要があります。

  • 18歳以上で、手術前1年間の視力が安定していて、白内障やその他の目の疾患の兆候がない場合、レーザー視力矯正の対象となります。LASIKには厳密な上限年齢はありません。眼科医が、患者が手術に適応しているかどうかを判断します。


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    このサイトは医療従事者に対しての基本的な治療に関する情報提供を目的としており、患者にとって医師による診断や医師との相談の代替となるものではありません。屈折矯正手術の際に考えられるリスク、副作用、制約事項については、必ず患者は医師との相談を通じて確認します。

  • 2

    Femto-LASIKと従来のLASIK法の違いは、角膜のフラップを作成する方法にあります。Femto-LASIKではレーザーを使用してフラップを切開します。従来の方法では、外科医がマイクロケラトーム(機械装置)を使って手動で角膜を開きます。

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    収益データ出典:Market Scope Report 2023

  • 4

    Solomon KD, Fernández de Castro LE, Sandoval HP, Biber JM, Groat B, Neff KD, Ying MS, French JW, Donnenfeld ED, Lindstrom RL; Joint LASIK Study Task Force. LASIK world literature review: quality of life and patient satisfaction. Ophthalmology. 2009 Apr;116(4):691-701. doi: 10.1016/j.ophtha.2008.12.037. PMID: 19344821.Carl Zeiss Meditec, Inc.. Internal data.