医療従事者による治療説明

SMILEの適応

レーザー視力矯正の選択

すでに世界中の何百万人もの人々が、SMILEというレンチクル摘出を受けています2。SMILEによるレーザー視力矯正が適しているかどうかを確認します。

SMILEによる視力回復の可能性

近くのものははっきり見えるが、遠くのものが見えづらい。

これは、近視(または近眼)と呼ばれる一般的な視力の問題です。視力はメガネやコンタクトレンズで矯正できます。または、SMILEが適しているかどうかを確認できます3

遠くのものははっきり見えるが、近くのものがぼやけて見える。

遠視(または遠眼)の可能性があります。現時点では、SMILEで遠視を矯正することはできません。

視界がぼやけていて、乱視と自覚している。

乱視は、角膜の形がサッカーボールのような丸ではなく、ラグビーボールのような楕円形になっている状態です。これにより、視界がぼやけたり、頭痛や目の疲れを引き起こすことがあります。SMILEは、多くの場合、乱視の有無にかかわらず近視を改善または解消できることがあります3

眼科医による適応判断

レーザー視力矯正の適応

眼科医はSMILEについての詳細を説明し、レーザー視力矯正が患者に適しているかどうかを確認します。SMILEは、乱視の有無にかかわらず近視(近眼)の患者に対応しています3。個別に助言を行いながら、SMILEが患者にとって適切な選択肢かどうかを確認するには、眼科医が判断します。

SMILEの施術を受けるには、18歳以上4で視力が安定しており、健康状態が良好で眼疾患の既往がないことが条件です。いずれの場合も、眼科医は最適な方法について助言を行い、患者に合った選択肢を提案します。

SMILE適応チェック

患者はレーザー視力矯正治療に適している?

SMILEによる視力矯正を受けるには、まず眼科医が診察を行い、適応可能かどうか判断します。

18歳以上4で、手術前の1年間に度数が0.50ディオプター以上変化していない安定した視力を持ち5、網膜疾患やその他の眼疾患がない健康な目であれば、SMILEレーザー視力矯正の対象になる可能性があります。

妊娠中や授乳中の場合は、SMILEの施術を受けることはできません。

緑内障、白内障、網膜疾患などがある場合も残念ながら手術の対象にはなりません5

また、糖尿病、C型肝炎、ヘルペス、リウマチ性関節炎、またはループスなどの特定の疾患がある患者も対象外となります。

免疫抑制剤を服用している場合や、放射状角膜切開術などの治療歴がある場合も同様です。

年齢制限

SMILE適応患者の年齢について

SMILEによるレーザー視力矯正は、18歳以上4で上記の健康条件を満たしているすべての患者が受けられます。

職業によるSMILE適応

多くの職業の人々が、SMILEを受けています5, 6

緊急時対応要員、建設作業員、大型トラック運転手、写真家、ITコンサルタント、またはプロのアスリートの場合は、SMILEが患者に合った選択肢かどうかを話し合った上で、医師が適応を判断します。

個人によって治癒過程が異なるため、可能性のある副作用や結果について十分な情報を基に判断することが重要です。

多くの患者は術後数週間で回復し、仕事に復帰しています。

回復期間について眼科医と患者が相談しながら判断を行います。

アクティブな日常生活を支援

SMILE手術後にスポーツを楽しむ5,7

アクティブな日常生活を送っている人は、メガネやコンタクトレンズが邪魔になることがあるかもしれません。例えば、運動中やランニング中にメガネがずれたり、泳ぐ前にコンタクトを外したり、スポーツのために度付きのメガネを用意する必要がある場合があります。SMILEはメガネやコンタクトレンズに頼らない、または解放されることを目的としています。

度数を確認する

SMILEで矯正可能な屈折範囲

以前受けた視力検査から、メガネやコンタクトレンズの度数を知っている方も多いかもしれません。

SMILE手術は、上記の適応基準に加え、下記の屈折範囲に適応します4

  • 球面度数:-10.00 D以下
  • 乱視:3.00 D以下
  • 等価球面度数:-10.00 Dまで

SMILE以外の選択肢

患者に適した治療の選択

レーザー視力矯正の専門家として眼科医は、患者の病歴を考慮に入れて、患者と話し合います。

SMILEの対象外だと思われる場合でも、現在の目の状態で他のレーザー視力矯正が適切な選択肢となる可能性を検討します。

話し合った結果、レーザー視力矯正が患者に適さないと判断された場合は、他に検討できる選択肢を提示します。

LASIK

実績のある治療法

1990年代に登場して以来、LASIK手術は世界中で何百万人もの患者を治療してきました8。レーザー角膜屈折矯正手術(LASIK)は、近視、遠視、乱視などの屈折異常の矯正や老眼患者の近距離視力の改善において最も一般的な治療法の一つです。

メガネの使用を継続する

メガネでも恩恵が受けられます

もちろん、これまで通りメガネを使い続けるという選択肢もあります。ZEISSは高精度なレンズを提供しており、現在の視力を改善できる可能性があります。ZEISSブランドのレンズについては、ZEISS Visionのページをご覧ください。


  • 1

    このサイトは基本的な情報提供を目的としており、医療アドバイスや医療相談の代替となるものではありません。屈折矯正手術や白内障手術の際に考えられるリスク、副作用、制約事項については、必ず医療相談を通じてご確認ください。治療の選択肢は国によって承認状況や提供状況が異なり、承認されたラベリングや使用説明も国ごとに異なる場合があります。また、このサイトはアメリカ合衆国および日本在住の患者や医療従事者を対象としたものではありません。

  • 2

    Zeiss. (2024). Zeiss at AAO 2024. Retrieved from https://www.zeiss.com/meditec-ag/en/media-news/press-releases/2024/zeiss-at-aao.html

  • 3

    Reinstein, D. Z., Archer, T. J., & Gobbe, M. (2014). Small incision lenticule extraction (SMILE) for myopia and myopic astigmatism: A review. Eye and Vision, 1(1), 3. https://doi.org/10.1186/s40662-014-0003-1

  • 4

    日本眼科学会. 屈折矯正手術のガイドライン(第8版). 日眼会誌. 2024;128(2):135-138. https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/refractivesurgery_8.pdf

  • 5

    Titiyal JS, Kaur M, Shaikh F, Gagrani M, Brar AS, Rathi A. Small incision lenticule extraction (SMILE) techniques: patient selection and perspectives. Clin Ophthalmol. 2018 Sep 5;12:1685-1699. doi: 10.2147/OPTH.S157172. PMID: 30233132; PMCID: PMC6134409.Original text: “Unstable refraction with ≥0.5 D change in the past 1 year is a contraindication for SMILE.”, "The absence of a flap and related complications makes SMILE a viable option for patients involved in contact sports or at risk of flap dislodgement.".Available from https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6134409/ 

  • 6

    Sharma VK, Sati A, Kumar S. Small incision lenticule extraction (SMILE) refractive surgery: Our initial experience. Med J Armed Forces India. 2022 Sep;78(Suppl 1):S105-S110. doi: 10.1016/j.mjafi.2021.07.012. Epub 2021 Oct 18. PMID: 36147395; PMCID: PMC9485860.Original text: “it may be recommended among all serving Armed Forces personnel, including personnel below officer’s rank”. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9485860/

  • 7

    日本眼科学会 (2023). SMILE|日本眼科学会による病気の解説.「そして何より外力に対して強く、ラグビーやボクシングなど接触スポーツをする方へも施行することが可能と思われます。」Available from: https://www.nichigan.or.jp/public/disease/smile.html

  • 8

    Solomon KD, Fernández de Castro LE, Sandoval HP, Biber JM, Groat B, Neff KD, Ying MS, French JW, Donnenfeld ED, Lindstrom RL; Joint LASIK Study Task Force. LASIK world literature review: quality of life and patient satisfaction. Ophthalmology. 2009 Apr;116(4):691-701. doi: 10.1016/j.ophtha.2008.12.037. PMID: 19344821.